思い出し怒り

- Category - 怒りん坊日記



そういえばあのとき〇〇だったよね!


と言いたくなってしまうイライラについて
考えてみました

 
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上記の怒り方は
「思い出し怒り」と呼ばれるもので
「持続性がある」怒りのタイプに含まれます

これは
すごく以前のことを
つい昨日のことのように思い出しては怒る
というもので


問題となる怒りのタイプに
当てはまります



私の場合の
思い出し怒りとして
一番に思い出すのは

長女を出産した時のエピソード


3分間隔になった陣痛が25時間ほど続き
心身ともに疲労困憊でした

つらくてしんどくて
甘いものが欲しいのに水しか受け付けないとき
母が買ってきてくれていたミルクティーがありました

およそ2時間後に
無事に長女が生まれ
ようやく飲めると思っていたら
どこにもありませんでした


そのとき
夫がひとこと

僕が飲んだけど?


…は?飲んだの?
あんなに楽しみにしていたミルクティーを…
母が買ってくれていたミルクティーを…




飲んだの?!
(クワッ!)


(エピソード終わり)

 
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これは14年も前の話です


だけど
当時は何も言えなくて

燻っていたイライラを
どこまで遡れるのか思い出してみると
このエピソードが一番に出てきます



長女の出産の思い出
思い出し怒り
あのときちゃんと言えばよかったと思っていること


について考えたときには
毎回顔をのぞかせ

その度に若干思い出しては怒る
を繰り返してきました


そうすると
はじめは小さな小さな笑い話くらいのイライラだったものが
ちょっとずつ固い芯と熱を帯びてきたような気がします



客観的に考えればなんてことない

そんなにミルクティーが飲みたければ
「また買ってきて」と頼めばいいだけなのです




だけど思い出し怒りを繰り返していくうちに

私に対する心遣いがない
あんなに大変だったのに

 ↓
よりによってあれを飲んじゃうなんて
悪びれもせず「僕が飲んだ」だってよ
自分はグースカ寝ちゃってさ

 ↓
どうせおいらは心の狭い野郎さ
ちくしょう!ばっきゃろー!



もともとあったそれとは違う性質のものまでくっ付いてきて
大きな大きなイライラ玉が完成してしまうのです
(まるで雪玉を転がして、大きな雪だるまを作っていくかのよう)



そこで

あのときは〇〇だったよね!

怒り狂って夫を責め立てたところで
何の解決にもならないのです



残念なことに
過去に起こったこと自体を変えることはできないので
毎回上書きしては
いつまでも何度でも怒り続けることができてしまうのです
(これが思い出し怒りの落とし穴かもしれません)

 
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持続性のある怒りのタイプの
偏差値を下げるためには

都度
適切に怒りと付き合っていく
(アンガーマネジメントしていく)
ことが必要です


自分なりに怒る必要がある場面なのに
上手に怒れないと

自分を我慢させて傷つけてしまい
後悔につながるからです



アンガーマネジメントは
「怒りで後悔しない」


怒って後悔するなら怒らない方がいいし
怒らないで後悔するなら怒った方がいい


その線引きを自分でできるようになることで
自分の感情に責任を持てるようになる
ということです




自分自身のことを振り返ったとき
食べ物に関する思い出し怒りは
割合的に高いなと感じています
(食べ物の恨みは恐ろしい)


アンガーマネジメントに取り組む中で
思い出し怒りに縛られることなく
食べ物イライラとも上手に付き合っていきたいです




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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