スゴイネ

- Category - 怒りん坊日記



日本語っていっぱいあるなぁ
日本語っていいなぁ



汗だくでしたが
ほっこりした夕暮れどきのことです

 
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先日
夏まつりがあり
私は役員のため
ゲームコーナを担当していました


いくつかあるゲームの中
私がいたのは
地面にあるダーツのような的に向かって
お手玉を投げて高得点を狙うというもの

まずは受付でスタンプラリーのカードをもらって
それぞれのゲームコーナーを回り
合計得点の高い人が景品をもらえるというシステムでした


準備も含め3時間半
生ぬるいそよ風と
照りつける太陽に
ペットボトルのお茶片手に
大汗をかいて奮闘していました



(お!こんなに顔に汗をかくのは久しぶり!毛穴たちが喜んでいる!)


変態の私は
暑さから意識をそらすため
そんな妄想を繰り返していました

 
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こういう人が多い所に行くと
色々な親子がいて
色々な会話が聞こえてきます


(ゲーム後にはお菓子がもらえます)

「好きなお菓子、おふたつどうぞ」


~其の壱~
「ほらほら、好きなのだって!これにしなよ」
「えー!いやだこっちがいい」
「何言ってんの!こっちのが高いんだからこれ!」


~其の弐~
「どれにする?どれでもいいんだって~」
「…うーん」(迷って選べない)
「じゃあこれなんてどう?お母さんのおみやげに」
「うん、そうする♪」


~其の参~
「早くしなさい!後ろの人待ってるんだから!」
「まよっちゃうんだよ~」
「もうっ!じゃあコレとコレ!行くよ!」



汗をふきふき
色々な人の色々な「べき」を観察していました

 
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終了時間になり
片づけを始めたとき

「チョト、イイデスカ?コドモニヤラセタクテ…」

中国系の方(お父さん)とそのお子さんらしき2人が
私の後ろに立っていました


「受付時間が終了してしまって、お渡しするお菓子もないのですが、ゲームだけでもよければ是非どうぞ」
「ワー!ヨカタネ」

お父さんは
優しく声を掛けながら
球を投げる小さな息子さんたちを応援し始めました


「オオ!スゴイネ」
「ワー!トテモイイ」
「ウン!センスアルネ」

「イイヨ!」
「タノシイネ!」
「デキタネ!」


「ドウモアリガト、トテモタノシメマシタ」

お子さんたちも嬉しそうに
お父さんと手を繋いで帰って行きました


私はその後姿を眺めながら
思わず暑さを忘れるほど
清々しい気持ちを味わっていました

お父さんの発していた言葉の一つ一つを
とても美しく感じていたのです
(カタコトだったから、ということではないと思う)

 
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普段当たり前に話している日本語ですが
あんな風に丁寧に扱っていないような気がして
ちょっと恥ずかしくもありました



アンガーマネジメントに出会ってから

自分の感情に責任を持つ

ということをよく考えるようになりました



それは同時に

自分の言動にも責任を持つ

ということです




私自身にも経験がありますが

子どもにとって
親の何気ない一言というのは
意外にインパクトがあったり
ずっと残っていたりします



我が子がのちのち
「母(私)がよく言っていた言葉」として
懐かしく想い出すものが
美しい日本語であるとよいなぁと思いました




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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