ヒットしないジレンマ

またかいな！

同じことが何度か繰り返されて
一瞬イラっとしました

　
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次女のお稽古事は
月初めのレッスンで
お月謝を専用の袋に入れて納めます

これまで2回ほど持って行くのを忘れてしまい
2回とも私が取りに戻りました

それからは
気をつけて前もって準備しています

今日はちょうど「お月謝納入日」
1週間ほど前からおつりのないように準備し
冷蔵庫に貼っておきました

「来週はお月謝だから忘れないでね」
「うん」

そして昨夜
忘れないように
いつも見るカウンターの上に置きました

「明日はお月謝だから忘れないでね」
「うん」

そして今日
私は出掛ける用があり
送迎は夫に頼んでいたので
お道具を置いてあるテーブルの上に置きました

「今日はお月謝の日だから忘れないでね」
「うん」

　
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数時間後
携帯にお教室から電話が掛かってきました

「今日はお月謝の日ですがお忘れになっています」

（……忘れやがったな！）

ガッカリという落胆と失望
トホホという無念さとやるせなさ

これらがさらに膨れ上がって
自分では抱えきれなくなったとき
大きな怒りとして
相手にぶつけてしまうのだろうと感じました

ひとまず
受話器の向こうの先生にお詫びをし
お迎えのときに持って行くことになりました

　
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ふざけんな！3回目だぞ！
あんなに何度も確認したのに！
「うん」って言ったじゃねーか！

そんな思いも少しはありましたが

次女にヒットしなかったのは何でだろう

次女は
注意力が散漫なところがあるので

口頭で伝える
メモを残す
何度か繰り返して伝えてみる

自分なりに考えていたつもりでした

次女が「うん」と返事をできるタイミングで
伝えられたことも自負していました

でも何でだろう

それがグルグル回っていました

　
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「ねぇねぇ、ちょっと話し合いたいんだけどね」

私に怒られるに違いないと思っていたらしき次女は
おずおずとしていましたが

入れ忘れてしまうことはある
そのときは仕方ないのでできる範囲で
やれることをやろう

だけど
もし「これなら忘れなさそう」という案があれば
一緒に考えてみよう

そんな話をしました

次女の答えは

「ドアの目の高さに貼っておく」

でした