判断力を鈍らせるもの

- Category - 怒りん坊日記



いえっ…えーっと…


とっさに
判断が鈍ることがあります

 
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5歳の息子と
電車に乗り込みました

ちょうど目の前の席が
一つ空いていたので

息子を座らせて
その前に立とうとしたら

座っていた男子高校生と
目が合いました


すると

「席、どうぞ」


と言って
譲ってくれようとしました


(ありがとう!)


私の
一番外側にあるのは
感謝なのですが

その内側には
なぜだか
マゴマゴしてしまう自分がいました

 
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ひと駅で降りちゃうのに申し訳ないなぁ
とか

もしかしたら目があったときに
私が譲って欲しげな態度だったかな

とか

息子がはしゃいでいるのが
隣で迷惑だったかな

とか

様々な「もしかしたら」があらわれて

相手の親切を
差し出されたタイミングで受け取れない
躊躇する自分がいました


マゴつきながらも

「ひと駅で降りちゃうのですが…ありがとうございます」

やっとのことでお礼を言いつつも
自分の受け取り力の低さに
ガッカリもしていました

 
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自分が譲る側だったとき

「ありがとう」と座られたなら
(譲って良かったな)と思うし

「結構です」と断られたなら
(あ、そうなのか)と思うし

それ以上でもそれ以下でもなく
「そのまま」です


ところが
立場が逆転すると

ありがたいのにそのままを受け取れなかったり
あれこれ考えてしまうのだなぁと
自分のクセのようなものにあらためて気づきました

 
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予定通り
ひと駅で降りたのですが

降りるときに
「ありがとうございました」と言うと

「いえ」

イケメン高校生は
静かに微笑んでくれました


席を譲ってもらった以上に
温かさと嬉しさを噛み締めて家路に着きました
(息子にもあんな爽やかな高校生になって欲しいです)




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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