それは私が決めることではない

- Category - 怒りん坊日記



……やってしまったなぁ


久々に長女の涙を見て
久々に味わった感覚でした


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学校からの提出物について
長女の説明がないとわからないことがあったのですが

(よくわからんなぁ)

という事態が続いていました


初めはフムフムと聞いていたのですが
何度聞いてもよくわからないし
らちが明かないので


「それで結局はどういうことなの?」
「これは必要なの?必要ないの?」



自分の知りたいポイントをドーンと出してみたら
しどろもどろ説明してくれました


「それを最初に言わないとわからないよね」
「その方が話が早いじゃない」


つい本音が出てしまいました(言葉として)


すると

「……ちょっと手を洗ってくる」

長女は
そそくさと席を外して
洗面所へ行ってしまいました


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(あ、やってしまった……)



長女の
「手を洗ってくる」とか
「トイレに行ってくる」は

「ちょっと泣いてくる」なのです


私にとってはなんてことないこの会話
長女にとって実は
心にとっても負荷がかかるやり取りなのです


具体的にいうと
こちらのタイミングや間合いで
答えを急かしたり迫ったりすると
大きなストレスを感じるようです
(これまでのやり取りの経験から)


説明するのだから
相手にわかるように話すべき



私にとっては
自分が説明するときには持っている「べき」ですが

子どもたちに接するときには
あまり持ち合わせる必要のない「べき」です



シトシトと降り続ける雨のように
ハラハラと止まらない長女の涙


そうだった
彼女にとってはデリケートな部分だったなぁ
そこを土足で踏み荒らすようなことをしてしまったなぁ


相手の立場に寄り添いすぎて
自分のやり方を押し通せない長女に対して
少し(いや、随分)配慮が足りませんでした


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最初に言わないとわからないとか
こっちの方が話が早いとか

それは私の感じ方であって

長女の伝え方や言葉選びは
私が決めることじゃなかったな

染み入るように反省したのでした


せっかちな私から見ると
彼女の不器用さはやきもきすることも多いのですが

角度を変えて見ると
とても素直で実直で信頼に値します


私にはない良さをそれぞれ持つ子どもたちには
学ぶことが多いです




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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