少なくとも、その人にとっては

- Category - 怒りん坊日記



「絶対そうだよ」
「絶対違うもん」



朝から勃発した姉弟ゲンカを
ぼんやり眺めていました


***********************

始まりは
飲み物のボトル


長男がグラスに注いでいたのを見て
次女が

「私も飲みたいから置いておいて」

と言った(らしい)のですが


それをウッカリ
冷蔵庫に戻した長男に
次女がご立腹でした


「いじわる!絶対ワザとに決まってる!」


長男にしてみれば
ウッカリだったので「あ、ごめん」で済みそうなものですが
そういった物言いをされたのにカチンときた(らしい)ので


「絶対違うし!」



朝からギャンギャンやり合っていました
(私は次男をお膝にのせてのんびり白湯を頂く)


***********************

この「絶対」というのは
なかなかの威力を発揮していて



「『絶対』〇〇だよ」

そう言いたいときには
自分の「べき」が裏切られたという思いや
それにまとわりつく思い込みを正当化するために
使いたくなってしまうし



「『絶対』〇〇だよ」

そう言われたときには
相手にこうだと決めつけられることへの不快感や
100%そうではないことへの反発
相手に対して敵意すら簡単に生み出してしまうことがあります


少なくとも私は
自身の経験からそういう風に感じています



もちろん
心の中ではそう感じることもありますが
それを口に出す必要性がないと判断した時には
心の中だけに留めるようにしています
(解決にはつながらないことが多いため)


***********************

自分の「べき」は
自分にとっては大切であるけれど
万人にとってそうではありません


自分の本当に大切なものを守るためには
「怒る」ことが必要な場合もあります

そのときには
自分や他人やモノを傷つけずに適切に怒ればよいのです
(アンガーマネジメントにはそのヒントが盛りだくさん)



ただ
「絶対」というキーワードが頭をよぎったときには

少なくとも私(や、その人)にとっては

という風にワンクッション置くようにしています

※そうすることで「まぁいいか」と
 ムダなイライラを手放せることもあるからです


***********************

「絶対そうだよ」
「絶対違うもん」


今朝の姉弟ゲンカは
(ふーん、そう思うんだなぁ)
自分が寝ぼけていたせいもあり全く介入しませんでしたが


「多分そうだよ」
「多分違うもん」


「もしかしたらそうかも」
「もしかしたら違うかも」




頭につけるキーワードが違うだけで
随分ニュアンスも違ってくるなぁ



少なくとも私は
そんな風に感じています




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

トップに戻る


人気ブログランキング