「ちょっと待って」
つい使ってしまうこの言葉には
思わぬ魔力が潜んでいる気がします
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「ねぇねぇ、これ読んで」
「ねぇねぇ、あれ取って」
「ねぇねぇ、これ見て」
「ねぇねぇ、こっちに来て」
子どもたちに
「ねぇねえ」と声を掛けられるとき
たいがい私は手を離せないことが多いので
「ちょっと待って」
と言ってしまいます
そうすると
「はーい」と言って
待っていてくれるのですが
そういうときに限って
私の方は
やり忘れていたことを思い出して
さらにそこから手を伸ばして取り掛かってしまったり
ついつい「お待たせ時間」を長くしてしまいがちです
この「ちょっと」って
思わぬ魔力を持っているような気がしていて
待たせている側には
(もう少しだけ待たせても大丈夫かな)
と思わせてしまうし
待っている側には
(「ちょっと」って言ってたからもうすぐかな)
と聞き分けよく待ち続けさせてしまいます
※これはあくまでも私と子どもにおいてのパターンです
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先日
書類提出と更新手続きがあって
「ちょっと待ってて下さいね」
と言われたことがありました
(窓口が同じだったので待つのは仕方がない)
(多分○○が終わってからなのだろうな)
……まだ呼ばれず
(じゃあ、△△が終わってからなのかな)
……まだまだ呼ばれず
(さすがに◇◇が終われば呼ばれるでしょう)
……さらに待たされる
(何が「ちょっと」なの?!)
若干イラッとしてしまったのですが
相手にとっての「ちょっと」と
私にとっての「ちょっと」は
きっと程度が違ったのだと思います
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自分が待たされる側になってみてようやく
この「ちょっと」の曖昧さに
イライラしがちな要因を含んでいることに気づきました
子「ねぇねぇ、こっちに来て」
私「はーい、この洗い物が終わったらいくね」
「ちょっと」をなるべく具体的に伝えるように
最近は気をつけています
(自分の行動に区切りをつけるのにも有効)
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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