当時のわからなさ

- Category - 怒りん坊日記



わからないことがわからない


そんなことあったなと
遠い昔のことを思い出しました


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遠い昔と言っても
実はいくつかあって

例えば
社会人1年目(これは大昔)
初めての出産(これもかなり昔)
引っ越し先でのこと(これは何度か)


大きく環境が変わったり
未知の壁にぶち当たったとき


わからないこと自体がわからない


そんな不安で押しつぶされそうになって
イライラを募らせていたこともあったなぁと
当時のことを思い出しました



わからないことは周りに聞くとか
自分で調べるとか
わからないなりにできることをする

頭ではわかっていたのですが
どうしてもモヤがかかったように
スッキリしない思いが毎回ありました


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経験を積んだり
ある程度慣れてくることで

漠然とした「わからない」だったものが
少しずつハッキリしてきて

そうなってみてはじめて
具体的に質問したり
疑問点をまとめたりすることができるようになります



私自身の経験ですが
新入社員のときには
あんなに「わからないことがわからない」からこそ
どうしていいかわからずな状態だったのに

中堅の立場になる頃には
「わからないことは質問するべき」
をいつしか持ち合わせていたように思います

何について知りたいのか
何がわからないのかが具体的でないと
こちらも答えようがないと感じていたのでした


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なぜこんなことを思い出したのかというと

ドラッグストアで買い物をしていたら
新人アルバイトの女の子に
ベテランの社員さんが色々説明していました


流れるような説明に
メモも取るヒマもなく

ただただ「はい」を繰り返していた女の子には
不安でいっぱいの空気が漂っていました


ひとしきり説明したあと
そのベテラン店員さんは

「わからないことは聞いてね、でもきっと
 わからないことがわからない状態だよね
 まずはやってみて困ったらすぐに
 声を掛けてくれればいいから」


そこで初めて
ホッとした様子の女の子を見て
私もひそかにホッとしていました
(それにしても一部始終を観察しすぎな私)




でも嬉しかったのは
「困ったらすぐに声を掛けてね」よりも
「わからないことがわからない状態だよね」
というセリフだなぁ


勝手に新人アルバイトになりきっていたのでした




上手く説明できない「わからなさ」
自分でも把握できない「わからなさ」

当時の「わからなさ」を
懐かしく思い出しつつ
お買い物を済ませました




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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