しなだれかかる

- Category - 怒りん坊日記



行きと帰りで
同じような場面に出くわしました

 
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電車通勤をしている私にとって
行き帰りの乗り換えなしの車内は

居眠りするか考え事しているか
人間ウォッチしているかですが
(とはいえほぼほぼ居眠りしてる)


今日は一日
目が離せない光景がありました

 
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深い深い眠りについた男性が
大きく船をこぎはじめ

隣に座っている人に
何度か頭突きしながらもまだスヤスヤ


頭突きされた方は
怒り心頭で

かといってそこから立ち去ることはなく
攻撃的な視線や態度で座り続けていました

 
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…というのが行きの話

電車を降りてから
目的地にたどり着くまで


(私だったらどうするかな)

(頭突きはイヤだから。車両を変えるかな)


そんなことを考えていました

 
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…そして帰りの電車内

同じように
船をこいでいるお疲れの男性


(あ!)


そして気づいたときには
隣の方にもたれかかって

いや、もはや
しなだれかかっていました

 
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(どうするのかな)


朝の光景を見ていただけに
同じような感じにハラハラしていたのですが


もたれかかられている方の男性は
普通に座っていて

何なら少し肩を貸してあげているようにも見えました
(思わず二度見)


その方の着ているダウンジャケットが
まるで抱き枕のように受け止めていて

しなだれかかっている男性は
それはそれは気持ちよさそうに寝ていました

 
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そしてさらに
ダウンジャケット伯爵は(呼び方!)

自分が降りる際に
申し訳なさそうに席を外していました


(…!何だか神!!)


その安定感たるや
言葉にできないものがありました

 
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出来事は同じであっても
捉え方は人それぞれ


いい悪いではなくて
そういうものなのだということを

あらためて感じさせられた出来事でした




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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