(納得いたしかねます!)
全身でそんな風に表現するのを見て
たしかにそれはそうかもと思いました
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バスに乗ったことある方は
きっと想像できると思うのですが
「押しボタン」というのがあって
降車予定の停留所が近づいたら
それを押して運転手さんにお知らせする
というシステムがあります
降車予定の方が
何人かいたとしても
誰か一人がそれを押すと
ボタンが赤く光って
そのランプが「停車しますよ」の
確約のような役目をしています
子どもと一緒にバスに乗ると
その押しボタンを押すのが楽しみだったりするようで
言ってしまえば
一度しか押せない早い者勝ちのようなシステムなので
自分が押したタイミングでランプが光ると
それは嬉しそうなのです
(我が家では小学生がそんなお年頃です)
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先日
久し振りにバスを利用したとき
小さな3歳くらいのお子さんが
パパさんママさんと一緒に乗っていました
子「これなぁに?」
親「降りるときのボタンだよ」
子「これなぁに?」
親「これも同じボタンだよ」
子「これなぁに?」
親「これも同じ」
見回すと
誰でも必ず押せそうな場所
いたるところに押しボタンが設置されていて
それをひとつずつ「これなぁに」と尋ねるお子ちゃまと
それにひとつずつ丁寧に答えているパパさんがいて
私はそれを微笑ましく盗み聞きしていました
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ボタンを押す人を見つけて
子「どうちて(どうして)おすの?」
親「降りるからだよ」
途中で赤いランプが光るのを見つけて
子「どうちて(どうして)ちかるの(ひかるの)?」
親「降りる人がいるからだよ」
そのうち
「押しちゃダメじゃない!」
ボタンを押そうとしていたお子ちゃまを
ママさんが慌てて止めていました
「だってぇ!おりるちと(ひと)がいるんだからぁ!」
シクシク泣きながら
そんな風に言っている姿を見て(正確には聞いて)
(たしかに!一理ある)
勝手にひとりで納得していたのでした
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あのボタンは押すと光る
降りる人がいるからボタンを押す
という情報の中から
大人であれば
降りる人がボタンを押す
ということが
当たり前に連想できてしまうのだけど
降りる人が押すことになっている
システムまでは説明されていないので
降りる人がいるのだから
誰かがボタンを押す
(だから私が押そう)
という解釈もありだな
そんな風に感じました
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ここまで説明すれば
これはわかるだろう
それを伝えておけば
そこまでは想像つくだろう
という風に感じることはあっても
必ずしもそうなるとは限らない
思い込みする自分がいたとしても
それが押し付けにならないように
気をつけようと思った出来事でした
(特に小学生の我が子に対して)
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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