申し訳なさそうに
縮こまるように座っている姿が
まるで自分を見ているようでした
******************************
子どもが小さい頃
移動手段はもっぱら車でしたが
それでもときどき
車以外の乗り物に乗ることはあって
公共の場や
公共の乗り物では
本当に肩身の狭い気持ちがして
とてもストレスの掛かった状態だったのを
よくよく覚えています
******************************
特に
込み合っている電車内
荷物もいっぱい
子どもを抱っこして
折りたたんだベビーカーも
思ったよりも場所を占領してしまっていて
申し訳ない気持ちでいっぱいで
抱っこしている子どもに顔をうずめて
姿を隠したくなるほどでした
(お願いだからグズらないで)
祈るように
息を殺すように
ただひたすら
目的の駅に着くのを待っていたのを思い出しました
******************************
学校帰りの学生
仕事帰りのサラリーマン
雑誌を読むご老人
周りの人たちの視線が
突き刺さるように感じて
孤独感がどんどん覆い被さってきて
泣きたくなったこともありました
そんな気持ちと子どもを抱きかかえて
帰宅したころにはもうヘトヘトで
子どもたちに優しく接してやれない自分に
また落ち込んでイラついて
今思い出しても
とても辛くなります
******************************
あれから
もう15年以上経って
子どもの代わりに重い荷物を抱えて
電車に揺られる帰り道
目の前で
小さなお子さんを抱っこして
背中には大きなリュック
片手には折りたたんだベビーカー
申し訳なさそうにうつむいて
心配そうに子どもの様子をうかがうママさんは
あの頃の私でした
降車駅が同じだったらしく
降り口で重なったので
「お先にどうぞ」
声を掛けると
ホッとした様子で降りていかれました
******************************
怪しすぎるので
声は掛けられないけれど
(ママはみんな、頑張ってる)
心の中でそう呟いては
毎回涙が出そうになります
子育ての中では
出口の見えないトンネルに迷い込むこともあって
このしんどさが果てしなく続くような気がして
心も身体もヘトヘトになってしまいます
子どもが大きくなったらなったで
また別の大変さは出てきますが
疲れ切ってしまう前に
自分の状態に気づいて
自分自身のメンテナンスも
できるといいなと思います
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)

人気ブログランキング