いい加減にしなさい!
そういうのやめて!
姉弟ゲンカを仲裁するときの決まり文句を
「どうしたの?」に替えてみたら、冷静にいられることが増えましたが
そこにも私の中ではいくつかの段階があることを発見しました
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怒りは単体では存在しない
怒りの根っこには「寂しい・悲しい・悔しい・虚しい」など(これだけではありませんが)
いわゆるネガティブな感情(第一次感情)があります
子どもたちの姉弟ゲンカを眺めていて、モヤモヤすることがあります
我が家のルールは「手は出さない」「友達には使えないような言葉はアウト」と決めていて
それを超えたときには割って入りますが許容範囲であればそのまま眺めています
人によっては口ゲンカの時点で
仲良くするべき
があるかもしれませんが
私は
口ゲンカになったとしても自分のわかって欲しいことは伝える努力をするべき
の方が重要度が高いので、そこはあまり気になりません
では、許容範囲のいざこざであってもモヤモヤしてしまうのはなぜか
それは私自身に「子どもたちの第一次感情がわからない不安」があるからです
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実は以前からも「どうしたの?」は使っていました
でもそこに「聞いたからには解決するべき」があったために
それぞれの言い分を事細かに聞き出してジャッジしていたのです(私一人満足げ)
今も「どうしたの?」は使いますが
それは「問題を解決するためではなく、自分の不安を解消するため」だと割り切っているので
何となくそれを聞けたら「ふーん、そうなんだね~」で終わりです
泣きついてくる子どもたちも、どうやら私に何とかして欲しいということではなさそうで
言葉にしていくうちに落ち着いてきて、話した後は意外にケロッとしています
何もかも把握しておくべき
子どもたちを管理するべき
歯を食いしばって握りしめていた「べき」をじわりじわり手放してみたら
そこまで重要ではなかったということに気づきました
「どうしたの?いいから全部話しなさい!」を
「どうしたの?話したくなったら聞くからね」にしただけなのですが
お互いにそれでよさそうです
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)