ありがとう
言われた側はもちろん
言う側も
心がほっこりする言葉だなと思います
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つい最近のこと
テレビのドキュメント番組か何かを観ていて
夫「〇時になったら出掛けようか」
妻「わかった、支度するね」
夫「でも急がんでもええよ」
妻「うん、ありがとう」
また別の場面では
夫「これ、昨日買ってきた魚?」
妻「そうそう、煮付けにしてみたんだけど」
夫「この味付け美味いなぁ」
妻「わ!ありがとう」
優しい言葉を掛けている夫に対してよりも
スッと「ありがとう」をコトバにできる
妻を観て感動してしまいました
私が育った家では
父が母に対して
「ありがとう」と言っているのを
あまり見たことがありませんでした
母が父のために
アイロンを掛けても
お弁当を通勤カバンのそばに置いても
酔っぱらってコタツで寝てしまった背中に
そっと毛布を掛けても
それを当たり前のようにとまでは言わないけれど
何か言葉を交わしている様子はありませんでした
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世代が違えば考え方も違うのかもしれないし
父と母にとっては
当たり前のカタチだったのかもしれないけれど
そんな家庭で育っていた私にも
知らぬ間にそれが「当たり前」に近い感覚になっていたからこそ
先述のご夫婦の会話に
驚きと
温かさと
羨ましさと
憧れみたいのものを一気に感じたのでした
怒りにねじ伏せられて
やさぐれ主婦だった数年前まで
「ごめんなさい」はもちろん
「ありがとう」も
なかなか素直に言えませんでした
(何だか負けたような気がして)
いちいち言わなくても派
から
言って減るもんじゃないし派
に少しずつシフトしてきてはいますが
子どもたちの方がよっぽど
「ごめんなさい」「ありがとう」が
上手に伝えられます
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「ありがとう」と言って欲しくて何かするわけでもないし
何か見返りを求めてやっているわけではないけれど
それでも
「ありがとう」と言われるとやっぱり嬉しいです
以前は
相手からのその言葉を
(とりあえず迷惑ではなかったみたい)
ホッとする材料にしたり
(もしかしたら押し付けがましかったかも)
自分を責める材料にもしていたけれど
「ありがとう」と言ってくれた相手の気持ちを
素直に受け取れるようになると
「ありがとう」と言っているときの自分も
キライではなくなってきました
家庭に限らず
「スミマセン」の応酬だった場が
「ありがとう」の溢れる場になってくると
自分自身も楽になったのを感じます
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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