「後悔しないようにね」
気づくとそれは
自分に言い聞かせている言葉でした
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お友だちとのトラブルがあったらしく
電話が掛かってきました
お互いの言い分が違っていて
お電話を下さった大人の方も困った様子
「とりあえずこういうことがあってという報告です」
と言いつつも何だか歯切れの悪い感じでした
「お互いに言うことが食い違っていて
お困りだったのではないですか?」
想像でしかないこちらの言葉に
「そうなんですよ!」
そこからの話の流れから
その方が事実をすり合わせることに重きを置いていることがわかりました
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何があったのか事実確認をするためにも
お家でも話し合いをしてみてくださいと言われて
とりあえず話を聞いてみることにしたのですが
何だかそこではないような気がしていました
重い口が開くのを待って
涙と一緒に出てきた思いを一緒に眺めてわかったのは
「そうじゃないんだよ」
のようでした
「お互いに悪い部分はあったのだから
ごめんなさいをしようね」
何度も言われたというそれは大人の理屈であって
本人たちの本当のところではなさそうでした
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頼まれてもいないのに
ケンカの仲裁に入り
どちらがどれくらい悪いのかをジャッジして
謝罪させて二度としないと誓わせて終わる
私だけが満足気
そんなことを何年も繰り返してきた自分だからこそ
大人としての立ち位置や正解を見つけたい気持ち
痛いほどわかります
だけど子どもの正義と大人の正しさは
必ずしも一致するとは限りません
「大人だって完全体ではないのだから」
今はそんな風に感じています
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(後悔して欲しくないな)
正しさや中立性なんかを払いのけた先には
そんな思いがありました
「『そうじゃない』をわかって欲しいんだったら
それを伝えられるといいね」
とだけ告げて送り出しました
「そうじゃない」はきっとこれから山のようにあって
納得できなかったり理不尽な思いをすることも沢山あります
そんなときにこそ
自分の一番奥深くにある大事な思いに気づけて
それに対して後悔しないようにいて欲しいなと感じました
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帰ってきた我が子の顔を見ると
何とか伝えられたようでした
お任せしている外の出来事に関しては
それを担って下さる方にお任せするしかないのだけど
(いつも良くして下さって感謝しているのです)
我が家の中での姉弟ゲンカに関しては
「私は立ち入るべからず」です
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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