枝分かれ

- Category - 怒りん坊日記



(思ってたんと違う)


分岐点を捉え間違えると 
そういう結果を招くことがあります


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重い腰を上げ
テスト勉強を始めた子どもたち

正確には
テスト勉強というよりは

当日に回収するものがあるらしく
その課題を一生懸命片づけていました


1時間半ほどやったあと

「あ”ーっ!」(←声にならない声)

頭を抱えていました


どうやら
違うテキストの同じページを
せっせと解いていたらしく

テスト範囲でも提出範囲でもないところを
やっていたとのことでした


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「おー、がんばれ~」


息子はそれだけ言って
隣の部屋で休憩しはじめ

テーブルには
うなだれた娘と私の2人


「違うとこやっちゃってたの?」


静かに声を掛けると

「ページは合ってたけどテキストが違ってた」

静かにそう返ってきました


私「よく途中で気づけたよね」
娘「なんか変だなと思ってたけど…ふふっ」


ひと息つこうかということになり
2人でおせんべいをバリバリ食べました
(私はずっと息抜き中)


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「どうしてちゃんと確認してやらないの?!」

以前の私なら
間違いなくそういう言葉を放っていました


「………ふーっ(言っても仕方ないけど、なんで確認しないかね)」

少し前の私なら
そんな言葉を飲み込んでため息を漏らしていました


「あ、違うところやっちゃってたんだ」


今日の私は
それ以上でもそれ以下でもありませんでした


今目の前にある事実だけに
フォーカスしていたなと感じました


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それからまたしばらく時間が経って
また勉強を始めた娘をふと見ると

開いたテキストと回答欄のノート
その横には解答の冊子が置かれていました


目を見開いてみても
目を細めてみても

解答を回答欄に
書き写しているようにも見えました


「何やってんの!なんで答え書き写してんの?!」

以前の私なら
間違いなくそういう言葉を放っていました


「………それって身になってると思う?」

少し前の私なら
そんな言葉が思わず漏れていたと思います


「……(とりあえず間に合わせようとしてるんだな)」


今日の私は
何も言わずに見守ることができました


しばらく見ていたら
大事なところを赤ペンでチェックしているようでした


(余計なこと言わなくて良かった!)


思わず胸を
撫で下ろした瞬間でした


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アンガーマネジメント的に考えたとき
私の中では上手くいった出来事だったのですが

それは自分と娘との間に
境界線を引けていたなと感じた瞬間でした


これまできっと私は
娘自身の問題を

自分の問題のように取り扱っては
何とかしようと躍起になっていたために

あれこれ口出ししたり
含みを持たせた言い方をしたり

実は
できているようでできていなかった部分があったなと
気づかされた瞬間でもありました


どこで立ち止まって
そこからどんな風に考えていくかによって

自分の捉え方や行動も
枝分かれしていくような気がします


今回上手くいったからといって
いつもそうできるとは限らなくて

まだまだトレーニングの積み重ねだなと
感じています




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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