悪意の断定

- Category - 怒りん坊日記



(なんじゃい!悪意しか感じられん!)


…というのは
紛れもなく私の思い込みです


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身体にはあまり良くないけれど
冷たい飲み物が美味しい季節になってまいりました

グラスに注がれた飲み物の上で泳ぐ氷たち
カランカランと涼しさを届けてくれます


そんな氷ですが

我が家の冷蔵庫は数年前に
自動製氷機の部分が壊れてしまい

それ以来
手動で氷を作らなければならなくなりました


いくつかの容器に水を入れて
数時間経ったら

できた氷を横の氷受けに入れる
ただそれだけです


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実家の冷蔵庫は
歴代そういう作りだったので

そこまで手間ではなかったはずなのに
一度自動で作ってもらう経験をすると

手動が意外と面倒に感じてしまうのは
私だけではないようで


気づくと
氷受けが空っぽになっていて

(なくなったら作りやがれいっ!)

これがかの有名な(←山本家に限る)
「氷作りやがれ案件」です


いくらアナウンスしても
私が見るとき限って空っぽのことが多く

(自分でやった方が早いか…)

長い年月をかけて
そういう解釈ができるようになりました
(よって特にはイライラしない)


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ところが先日

氷受けが空っぽになっていたのは
いつものことだと思って

容器に水を入れようと思って
取り出してみたら

容器の氷さえなくなっていました


(ここまでやるか!何てあくどい!)


一気にイライラしてしまった
自分がそこに居ました


氷受けの中を使い切っただけならまだしも
容器の氷まで取り出して放置するとは!

(だったら水を足しなされ)

家族の誰かには違いないのだけど
次の人への思いやりの欠片もないように感じるどころか


これは嫌がらせに違いない
悪意さえ感じるんだけど!


そんな思いが
グルグルしていました


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そのときは運よく
私ひとりでした

そのおかげもあって
誰かに何かを物申すことはなかったのですが


事実と思い込み


そんなキーワードが
自分の中に浮かんできました


あると思っていたところに
氷がなかったこと

家族の誰かが
そこから持ち出したこと

それは事実


嫌がらせに違いない
悪意があるに違いない

直感的に出てきたそれは
もしかしたら思い込みかもしれない


そこに辿り着いたとき
そこに行きついてはじめて


(だって朝バタバタしていたしなぁ)
(焦って準備したんだろうなぁ)


そう感じることができて
気づくと怒りはなくなっていました


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もちろんそのことが
自分にとっては怒る必要のあることなら

怒っても何の問題もありません
(もちろん怒り方は大事ですが)


だけど
自分にとって怒る必要のないことなら

そう線引きすることによって
良い意味で手放すことができます


実は一年前は

(氷くらい作りなよ!)


毎回冷凍庫を空けては
イラッとしていることが多々ありました


でも今年は

(あ、使い切りましたな)


特に怒りは感じることなく
ただ新たに氷を作っています


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アンガーマネジメント的に考えると
私の成果としては

怒らなくて済むことによって
子どもたちとの関係が良くなった

というよりは

これは怒る必要がないなと線引きできたことで
自分自身が執着を手放し楽になれた

これがとても大きいです


というわけで

(フッ…毎日売り切れですね)

今日も粛々と
氷づくりに励んでいます
(容器に水を入れる→できたら出すだけですが)




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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