…くすん
泥にまみれた指先を見て
色々思い起こされました
無意識のうちに
自分の中に刷り込まれているものがあります
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先日
実家から段ボールいっぱいに
お野菜たちが送られてきました
「美味しいカレーを召し上がれ」
そんなメッセージとともに
カレーやシチューのルーまで入っていました
色んなお野菜たちが
小分けにぎっしり入っていて
豆の袋からは
「塩あじで豆ごはんがおすすめです」
母の直筆のメモを見つけた途端
涙が止まらなくなってしまいました
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土が付いたジャガイモの皮をむいて
真っ黒になった自分の爪を見たとき
「洗っても取れんのよ」
朝から晩まで畑仕事をしていた
祖父母の指先とそんな言葉が聞こえてきて
（本当に働き者の手だったなぁ）
懐かしい土の匂いに囲まれて
色々思い出してそこでもひと泣き
今でも不意に
トマトや土のにおいが鼻をかすめると
夏休みのじりじりした日差しの中
祖父母の畑のハウスに行ってトマトの手伝いをしたこと
「頑張って偉かったなぁ」
ちょっとしたお手伝いでも
毎回毎回褒めてくれて嬉しかったこと
取れたてのトマトにお砂糖をたっぷりかけて
みんなで食べてすごく美味しかったこと
麦わら帽子を取ったおばあちゃんの笑顔が
しわくちゃで可愛らしかったこと
無意識のうちに刷り込まれていた記憶が
じんわりと思い起こされます
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思い出す記憶の中には
そんな大切にしたいものあれば
思い出すのもつらくなるものあります
そんな思い出たちは
これから生きていく中で
また思い出すのかもしれないし
だんだん薄れていくのかもしれませんが
少なくとも私にとっては
祖父母たちと過ごしたあの時間は宝物です
そんな思い出たちに
今でも慰められたり癒されたりしています
私がそうであるように
子どもたちにとっても宝物になるような
記憶が残りますようにと祈っています
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子（やまもとちかこ）
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