選択の余地

- Category - 怒りん坊日記



何かを選んで自分で決める

ということは


選択の余地がある

ということです


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娘が週末に
書初めの宿題が出ていたのに

学校にそのお道具を
いっさいがっさい忘れてきてしまったそうです


(さて、どうするかね?)



これまで
似たようなことは数えきれないほどあって

私はそのたびに
腹を立ててきました


「どうして持って帰らないの!」

過ぎてしまったことを厳しく責めたり


「今から取りに行きなさい!」

無理やり学校まで連れて行ったこともありました


だけど
そんなことを数え切らないほど繰り返してきて

必ずあとから後悔していたことが
ふと頭をよぎりました


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「さて、どうするかね?」


締め切りが週明けということらしく
週末で何とかするしかなさそうでした


学校に取りに行ってもいいし
以前に書き溜めてあった作品を持って行ってもいいし
足りないお道具を買ってきて書くのも良し


そんなことを
給食の献立をお知らせするときのように

なるべく静かにゆっくり伝えました
(これは自分が興奮しないため)


すると

学校にはもう取りに行けなさそう
書き溜めた作品はちょっと納得いかない
半紙はあるから筆と墨汁だけ明日買いに行く

そう言って
その場は終わりました


(そっか、ひとまずよかった)

そこで私はホッとため息が出て
胸をなで下ろしました


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まずは
娘が自分で決められてよかった
というのが半分と

そこで娘の決断を待てたことと
心を乱さずに対応できた自分に対して
よかったというのが残りの半分でした


もしかしたら
多くの人にとってみたら
何てことないやり取りなのかもしれませんが

私にとっては
大きなため息が出て
思わず胸をなで下ろしてしまうくらい

これまでは
なかなか難しいことでした


それくらい
小さなことでいちいちイラ立ち

子どもたちの行動を
自分の思うところに誘導していたのでした


物事を自分で決められるようになって欲しい

心ではそんなことを願いながら
これまでは
それらを妨げるような振る舞いだったような気がします


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子どもたち自身が
自分で決めて行動していくということは

そこには選択の余地があるはずです


それが
自分の思惑とは違っていたとしても

将来的にどういう姿になることを望んでいるのか

私自身がそれに対して
どういう在り方を心掛けるべきか

日々問われているような気がします


…というわけで
明日は新しい大筆で書初めをするようです
(先週も確か筆が折れて買ったばかりですが…トホホ)




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)


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