(完全に言いがかりじゃねぇか!)
とっさにそう感じたのですが
必ずしもそこから始める必要はなさそうでした
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通勤途中
自転車に乗った女性が飛び出してきました
ぶつかりはしませんでしたが
相手の自転車のブレーキが
(キュイィー!)
と高い音を立てました
私はそのまま歩みを進めていったのですが
「危ないんですけど!」
後ろからそんな声が聞こえました
(確かに!同感ですな)
私もヒヤッとしたのは事実なので
心の中でそんな相槌を打ちながら
そのまま振り返ることなく歩き続けたのですが
後ろからノロノロ運転でついてきたその人の
「一体何だと思ってるんですか?」
「冗談じゃないんですけど!」
「どうかしてるんじゃないですか?」
明らかにこちらに向かって投げている
そんな言葉たちの羅列は
駅に着くまで5分ほど続きました(勘弁してくれー!怖)
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私がそこで振り向かなかったのは
あえて自分で選んだ行動です
私の態度が気に障ったのか
それ以外に何か原因があったのかはわかりません
だけど
自分が何か行動することで状況が好転することはない
自分にとってはコントロール不可能であるし重要ではない
この場面では逆に相手に関わることによって
必要以上にイライラしたりその怒りを引きずる可能性がある
そう感じたからこそ
ひたすら前を向いて歩きました
飛び出してきて逆ギレされたので
あちゃー!
言いがかり以外の何ものでもない
一瞬頭にそんな思いがよぎりましたが
ひとりになってしばらく考えているうちに
言いがかり以外の何ものかだとしたら一体何だろう
そんな考えも浮かんできました
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飛び出してきて悪いのはそっちじゃないか!
さらに逆ギレするなんてけしからん!
決してそんな風に
相手に対して何か文句を言ったり
非難したいのではありません
何を言いたいのかというと
「言いがかり以外の何ものでもない」
からスタートして
こちらも悪かったのかもしれないなぁ
相手の方も何か嫌なことがあったのかもしれない
そんな風に想像を膨らませて
(じゃあ、しょうがないよね)と自分に言い聞かせるよりも
「言いがかり以外の何ものかだとしたら一体何だろう」
からスタートしてみると
(ひとり言だったのかも)が浮かんできて
イライラを簡単に手放すことができました
久々にバクバクしたのは事実ですが
無理に物分かり良く考えようとしたり
無理にプラスに解釈して思い込むより
そもそもがどうかなぁと考えてみる
その捉え方や感じ方さえも自分で決められるのだなと
気づかされた出来事でした
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実は今日に限ってイヤホンをしていなかったので
もしかしたら普段から
そういう場面に遭遇している可能性はあるのかもしれません
朝のスタートは
お気に入りの音楽をお供に
ゴキゲンに迎えたいなと思います
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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