真っ白にはならない

- Category - 怒りん坊日記



清廉潔白ではなくても
限りなく白に近いグレーもある 


そのことを認められるようになったことで 

大袈裟ではなく 
世界の見え方が変わってきたように思います 


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真っ白な絵の具の水と 
真っ黒な絵の具の水があったとして 

私は
「どちらか一方でいなければならない」に加えて
「純度100%でなければならない」

物事のほとんどををそのように捉えようとしていました

だからこそ 
とても苦しかったのだと思います 


黒い水に白い水を混ぜたときには 
あまり感じなくても 

真っ白な水に一滴でも黒い水が入ると 
もうそれは「白とは呼べない!」と腹を立てる
(そんな人を想像してみてください←かつての私です) 


だから
何でもかんでも腹を立て
イライラせずにいられなかったのだと思います 


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グレーの世界を受け入れられるようになると 
その幅広さに驚くこともあります 


より白に近いグレー 
ど真ん中のグレー 
より黒に近いグレー 


グラデーションの中を泳ぎつつ
少しずつ違う色味を受け入れられることで 

「まぁいいか」と

単なる妥協ではなく
歩み寄りのように感じられることもあるし 

自分自身の許容範囲が広がったような感じもあります 


そのことによって 

結果的に過剰に反応したり 
ムダにイライラしなくなっただけではなく 

本当に怒る必要のあること 
自分にとっては大切で譲れないこと 

それらが浮き彫りになったような感覚もあるのです


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子育てをしていると

自分の価値観をぐわんぐわんと
揺さぶられることもあるし

変化に対してそれを受け入れる怖さがあったり
責任の所在を確かめたくなってしまうことがあります


だけど

子どもたちが大切にしてることは何か
自分自身が大切にしたいことは何か
お互いに歩み寄れる余地はどこにあるか

そこに漂う
真っ白でも真っ黒でもない

沢山のグレーの色味から
今必要なものを選んでいくのも

興味深いことだなと感じています




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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