それって聞いてないですよね
そうですね
空気中で
そんなやりとりがされていたような気がしました
(私の妄想であるかもしれないけれど)
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ダイニングテーブルの
はす向かいに座った夫と私
それぞれPCに向かいつつ
ときどき会話をすることがあります
私「どうでもいい話をしてもいい?」
夫「…んぉ?おぉ」
私「オチのない話をしてもいい?」
夫「…んぉ?おぉ」
あちらも何かの作業をしているので
「とりあえずこういう話をするのだけど」
というお断りをしてから話しかけるようにはしていて
大概「んぉ?おぉ」という了解のもと
私は話始めるのですが
(集中力が欠けると何かしゃべりたくなるので)
あきらかに適当に返事をしているなぁと
感じることがあります
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それは
こちらの話に「うん…」「…うん」と
とりあえず耳は空いてますよと
返事はしているものの
画面から目をそらすこともなく
若干険しい表情
さらに
こちらの話をぶった切って
「こんなの出来たぜぃ」
暗号まみれのPC画面を
自慢げに見せてきたとき
(……なんすか!)
たしかに
私は
「どうでもいい話」
「オチのない話」と
見出しを言っているし
作業の手を止めて
真剣に聞いて欲しいほどの話題ではなかったけれど
(ちょっとそれはあんまりじゃないかい?)
怒りというよりは
虚しさを感じたのでした
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何だかそのモヤモヤした気持ちは
収まりませんでしたが
それ以上自分の話を続ける気にもならなかったので
私「ふーん、それはチンプンカンプンだな」
夫「…ん?」
私「このレベルは『おぬしにはわかるまい』って感じ?」
夫「…ん?おぉ」
試しにあれこれ言ってみたら
案の定
もう完全に聞いていない返答パターンなので
(ダメだこりゃ笑)
終了となりました
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これは
完全に自分のためにやっている
結構よくあるパターンで
「ちょっと!聞いてるの!」
そんな風に相手に詰め寄ってまで
何とかしたい場合ではないとき
(ははーん、もう聞いていないんだな、じゃあ終了)
自分自身を納得させて
それ以上イライラモヤモヤするのをやめるのに
ちょっと役立っている感じです
だけどたまに
何気なく聞いている子どもたちが
相づちを打ってくれることもあるので
それはそれで嬉しいです
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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