ある引っ掛かりが外れた瞬間に
パタンパタンとひっくり返る音だけが
微かに響いていました
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数年前の出来事ですが
自分ではどうしても納得がいかないことがあって
相手に対する不信感と恨めしさのようなものを
抱えたまま何年も経ち
だけどいつも
平気そうに振る舞っていた自分がいました
もう大丈夫かな
度々振り返ってみるけれど
実はその傷は全然癒えていなくて
その度にガッカリしたりやるせない気持ちになったり
怒りではなく虚しさのようなものでした
（どうしてあの人はあんな振る舞いをしたのだろう）
自分に対しての行いが
どうしても納得できない
（よりによってあの人があんなことをするなんて）
そんな思いでした
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ところが最近になって
ひょんなことからその出来事に関連する
私の知らなかった事実がわかって
（だからだったのか！）
それまで抱えていた
納得できない思いが
全部紐づいて合点がいき始め
それはまるで
オセロの黒が白にパタンパタンと
全てひっくり返っていくような感覚でした
（一発逆転）
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風向きが変わったり
捉え方が変わることで
全く違う受け止め方であったり
それまで気づかなかったことに気づくことがあります
自分にとって
引き受けざるを得ない怒りであったとき
それ以上のイライラとして膨らませないためにできることは
その時々で違うのかもしれませんが
もしあの時
考えなしに怒りを爆発させていたとしたら
今の気持ちや心持ちは感じられませんでした
私の場合は
時間がかかったけれど
こんな風に感じられるようになることもあるのだなと
驚きも感じています
怒りで後悔することなく
自分の感情と上手に付き合っていくこと
これからも続けていきたいと思います
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子（やまもとちかこ）
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