小さなウソ

- Category - 怒りん坊日記



自分にも身の覚えのある
小さなウソ

そのときの
チクッとした胸の痛みと息苦しさが
思い出されました


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息子が足を痛めていて
定期的にリハビリに通っています

今は自粛期間中なので
練習も試合もままならないのですが

ちょうどゆっくりできるタイミングでもあるし
身体の成長期でもあるので

今より悪くならないために
長期戦で構えています


病院は近所にあって
リハビリだけなら本人だけの来院で良いとのことで

「今週は何曜日に行く?」

私の付き添いを必要としないため
本人の予定を尊重する形で
通わせています


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金曜日のこと

「今日リハビリ行ったの?」

何気なく聞いたら

「うん、行った」


そう返ってきました


その日は小学校が早帰りだったので
何気なく

私「何時に行ったの?」
子「ん?〇時」

私「…?その時間、まだやってなくない?」
子「…?でも行ったよ?」


目が泳ぐ息子の様子を見て
(ははーん)とわかりました


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その後も
「行ったテイ」を押し切ろうとしていたので

(まぁまぁそういうことならいいけど)
一旦そこで引き下がりました


ところが
その後友達と遊んだ話や
返ってきて宿題をやった話
そして今ゲームをしている話

所々かみ合わず
色々な所でほころびが見え隠れしていました


リハビリに行っていなかったとしても
今現在痛みが強いわけではないので
重要ではありません

(まぁいいけど)

その一方で

小さかろうが大きかろうがウソはウソ 
ウソをつかれたことに対する
面白くない気持ちもありました


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今回のウソに関しては「怒る必要はない」
自分なりの明確な線引きがありました 

ただそのときに
遠い遠い昔の
同じような場面での自分の感覚が蘇ってきました


この年頃の
こういう何でもない小さいウソは
ついている本人が一番苦しいものです 


時間が経ってから

「何か言いたいことある?」

軽く聞いてみたら

「実はリハビリ行かなかった」

と返ってきました(やっぱね)


私「ウソはしんどかった?」
子「…うん」

私「ホントのこと言えてホッとした?」
子「…うん


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話してくれてありがとねと言って
その場はお開きにしたのですが 

そういう年頃になったんだなぁ
そんなことも感じていました


怒りに振り回された状態であれば
ウソを暴くことに躍起になっていたかもしれないし 

「だからダメなんだよ」と
正義感で押し切ってしまっていたかもしれませんが


少し立ち止まって
踏み留まれて

結果ムダにイライラすることはなかったので
良かったなと思いました




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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