「普通は…」
と言ってみたところで
結局は
「自分は…」ということなのだなと思いました
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スマホ片手に
何に心奪われているのか
こちらの話を全く聞いていない
夫を目の当たりにしたとき
(いわゆるガン無視)
「いくらスマホを見ているからって、普通は返事くらいするでしょ…」
そう言いたくなってしまいました
やんわりそのことを伝えると
「いやいや、普通は耳に入らんやろ」
夫は真顔で返してきました
(いやいや、私は違いますけども!)
反論しようと思っていたら
「だから自分は私に対して○○している」
自信満々に主張してきました
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夫が言うには
私もスマホやPCに夢中になっていることがある
そういうときに声を掛けても
気づかないことが「普通」だと思っているから
ひと段落着いたな、とか
キリの良いところまで終わったっぽいな
というタイミングで
私に声を掛けている
のだそうです
(はい?知らんかった)
自分では
全然気づかなかったのですが
私とは違った「普通」によって
そんな風に立ち振る舞ってくれていたようでした
「普通」は
「私にとって」はそうだけれど
相手にとっては違うのかもしれないなと
あらためて感じたのでした
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「普通」というのは
自分にとっては当たり前の感覚だったり
特に意識しなくてもそう考えられる
というようなものかもしれませんが
相手にとっては
決してそうとは限りません
もし逆の立場で
相手にそう詰め寄られたとしたら
「あなたにとってはそうかもしれないけれど、私は違うのだから」
声高にそう言いたくなってしまうかもしれません
(もちろん内容によるとは思うのですが)
それぞれの価値観は
それぞれのものであってよいけれど
それを押し付けたり
否定してしまうと
お互いに苦しくなってしまうことがあるのかもしれません
「普通は」と言いたくなったときは
「少なくとも今の私にとっては」
「普通は」と言われたときには
「少なくとも今の相手にとっては」
という解釈にしておきたいと思います
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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