そのラベルは
何のために必要だったのかと考えてみると
「自分の不安を取り除くため」
でした
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子どもたちが
うんと小さい頃
ちょっとしたことで
本当によく泣いていました
(私が今よりもずいぶん怒りん坊だったせいもあり)
そんなとき
何が一番ストレスだったかというと
「子どもたちが大きな声を上げて泣くこと」よりも
「泣いている原因がハッキリとわからないこと」でした
「どうして泣いてるの!」
泣きすぎて
上手く話せない状態であっても
それを聞くまでは
気が済みませんでした
今考えると
我ながら
ちょっと引いてしまうくらいなのですが
子どもが泣いている理由やその状態に
何かしらのラベルを貼ろうとしていたのだと思います
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自分の感情に関して言えば
たとえば
(このモヤモヤって何だろう)
そこにあった
「悲しい」「悔しい」などに気づいて
自分の中でしっくりくるラベルを貼ることで
より客観的に見つめることができたり
相手に気持ちを伝えるときに有効かもしれませんが
それはあくまでも「自分自身」の場合です
本人でさえよくわからない「気持ち」
なぜだかわからないけれど
涙が出てしまうこともあります
そこに
「そのラベル、教えなさいよ!」
そう言わんばかりの私の態度は
とても乱暴だったなぁと反省しています
子どもであっても
自分ではない別の人格であって
しかもそこにラベルを貼りたいのは
自分の不安を取り除きたいからだったなぁ
そんな風にも感じています
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いつもとは違う子どもの様子に
「どうしたの?」
とは声を書けるけれど
「ちょっとね」
「何でもない」
そう返ってくることも多々あります
(どうやらそんなお年頃)
何でもなさそうではないけどなぁ
とは思いつつ
「そっか」
「何か必要なことがあったら言ってよね」
最近になって
ようやくそんな風に言えるようになりました
そんなときは
「心配だけど見守っていようモード」
というラベルを貼っています
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)

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