これだったなぁ
あのとき
欲しかったものを思い出しました
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病院のロビーでのこと
託児コーナーが設けられているのですが
小さなお子さんがギャン泣きしていました
ママさんが受診中は
スタッフの方が託児してくれる
システムのようなのですが
ママさんと入れ替わりに
スタッフの方が来られた瞬間に
ギャン泣きしはじめたのでした
(あ、この感覚覚えてる)
それは
ロビーに響き渡る泣き声に
迷惑そうなそぶりをしている人
眉間にシワを寄せて凝視している人
かつて子どもが小さかった頃
公共の場で泣き出したときに
周囲からの視線と
冷ややかな雰囲気に
こちらが泣きたくなってしまったのを思い出しました
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慌ててカバンを漁ると
小さなぬいぐるみのキーホルダーと
目が合いました
(これでも役に立ちそうかな……)
持って行こうかどうしようか
モタモタしていると(←人見知り)
「頑張ってるんだよね~」
「頑張ってママを待ってるんだもんね~」
オバちゃまが
ガハハー!と笑いながら
通り過ぎていきました
…その瞬間
ホッとした空気が流れた気がしました
私がしようとしていたことは
たとえその子が泣き止んだとしても
きっとつかの間の
気休めでしかなかったなぁ
それに気づいたと同時に
かつての私がそこに居たとしたら
あのとき欲しかったものは
子どもを泣き止ませるアイテムではなく
「みんな頑張ってるんだよね」
そんなひと言だったなぁ
通りがかりのオバちゃまのひと言に
とても救われた気がしました
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病院という場所だけあって
色んな状態の方がいらっしゃるだろうとは思います
そこに居た全員に
子どもの泣き声や大きな音に
寛容になって欲しいというわけではありません
でも
(もしかしたら今〇〇な状況なのかもしれないな)
少しだけ
そんな風に感じられる
余裕を持っておきたいなと
私自身は感じています
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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