あー、いいんじゃない?
息子からの問いかけに
そんな返事をした瞬間
母との会話を思い出しました
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ウン十年も昔の話
おぼろげながらに覚えているのですが
色んなことに対して
「〇〇してもいい?」
「△△ってどっちがいいかなぁ?」
ありとあらゆる決断を母に委ねていた
小さかった頃の記憶があります
その中で
なぜそうしようと思ったのかは
全く覚えていないのですが
自分宛ての読み終わったハガキに
マジックで黒丸を書いていくという
奇妙な行動を私はしようとしていたのですが
(今なら絶対にやらない)
私「読み終わったハガキにマジックで〇書いてもいい?」
母「いいんじゃない?お母さんはそうはしないけどね」
そう言われて
お母さんはああ言ったけど
私はやりたいんだもん
初めて
何かを自分で決断した瞬間って
もしかしてあのときだったかもしれないなという
ピンポイントで鮮明な記憶があります
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結果的には
読む度に黒丸を書いて
ヘンテコなドット柄のついてしまったハガキを見て
「何でこんなことしちゃったかなぁ」
幼い私は後悔するのですが
もし
頭ごなしに
「そんなのダメだよ」
「絶対やめた方がいいよ」
と言われていたなら
きっとその瞬間の私の行動は変わっていただろうし
そのときのことを
今こうしてハッキリと思い出すこともなかっただろうなと思うのです
それもあるんじゃない?
それもあっていいんじゃない?
ただ私はそうはしないけどね
そんな歩み寄りをしてくれていた
母に感謝しています
出来事としては
とても小さなことだったと思いますが
自分の価値観を認めてもらえたようなその瞬間は
今振り返ってみると
とても大きな出来事だったような気がするのです
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子どもだった自分が親の立場になってみると
子どもたちの行動に
もどかしさだったり
効率の悪さを感じたりすることがあります
(そんな回り道をしなくても)とか
(こっちの方がいいよ)と言いたくなることもありますが
それは私の感じ方であって
どうするのかは子どもたちが選ぶことです
そこにはきっと
子どもたちなりの考えだったり価値観があって
そこを踏み荒らすようなことは
してはいけないなと感じています
色んな回り道をしたとしても
そこで自分なりの大切にしたいものを見つけたり
他の人の価値観に触れたりして
健やかにしなやかに育っていって欲しいなと思っています
私自身も
家族や周りの人の色んな価値観に触れながら
まだまだ学びが多い道のりです
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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