どちらもある
どちらが良い悪いではなく
自分で決められたのなら
どちらもきっと正解なのです
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子育て中のママさんたちと
お話をしている中で
よく出てくるのが
「子どもが片づけをしない」問題
その中でも
お子さんの年齢に関わらず多いのが
「洗濯物を片付けない子どもたち」
我が家でも
長年あるあるの光景です
こちらのブログでも
洗濯物を片付けない我が家の子どもたちに関して
何度か綴ったことがあるのですが
現在は
正直あまり困っていません
(というかこだわらなくなりました)
それは
子どもたちがお片づけをするようになった
からではなく
私自身の
感じ方や考え方の軸が
少し変わってきたからだと感じています
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以前は
畳んでおいた洗濯物が
いつまでも放置されている様子
ついには
それが崩れてしまうことに
自分でも不思議なくらい
腹を立てていました
そこには
畳んでもらったのだからすぐに片付けるべき
言われなくても片付けるべき
自分から片付けられる子どもに育てるべき
沢山の「べき」を絡み合わせつつも
さらに
自分の畳んだ洗濯物が
いつまでも放置されているのが
まるで
自分を粗末に扱われているような気がして
それが一番許せなかったのだと思います
まだまだ子どもたちが小さかった頃は
何をしている途中であっても
強い言葉(ある意味力ずく)で
無理やり片付けさせていました
そのうち
すぐには動かない
何度言っても聞かない
そんなコミュニケーションしか取れなくなっていた
自分自身にも腹が立って仕方がありませんでした
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そんなタイミングで
アンガーマネジメントに出会うのですが
他人をコントロールするのではなく
まず自分自身の怒りの根っこにある気持ちは何か
怒る必要のあることとないことの境界線はどこか
どうすれば相手に安全な形でリクエストを伝えられるか
怒りでガッチガチに凝り固まっていた
自分自身の思い込みや不毛な価値観を
少しずつ
本当に少しずつ緩めていきながら
今もなお毎日トレーニングに取り組んでいます
そんな今はどうしているかというと
子どもたちの都合も聞きつつ
こちらのリクエストも伝えて
どこで折り合いをつけられるか
そこに注力しています
私の境界線としては
洗濯物が片付けられていなかったとしても
・その日中であればOK
(とりあえずいつ片付けられるのかは聞いておく)
・それぞれ自分のカゴから溢れていなければOK
(なので、畳むのは全てやめにしました)
上記を超えたらアウトだよ(つまり怒る)と
あらかじめ伝えることで
ムダにイライラしなくて済むようになりました
こちらの境界線を共通認識として具体的に示しておくことで
結果的に子どもたちも割と片付けるようになりました
(100%ではないけれど)
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自分の価値観の辞書のようなものである「べき」は
どんな「べき」であっても
その人にとっては正解です
ただ
沢山の「べき」を抱え込んでしまうことで
イライラしやすくなってしまうことはあります
もしそれが
手放したり緩めたりすることのできる「べき」であれば
そうすることをオススメします
私の場合は
どちらも
「洗濯物は片付けるべき」ではあるのですが
言われなくてもすぐに片付けさせなきゃ!
から
その日のうちであればOKかな
というように
絶対にこうでなければ!
を緩めて
せめてどうなっていれば気が済むのか
というところに軸を変えられたおかげで
子どもたちがどうこうではなく
自分自身がとても楽になりました
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「子育てに正解はない」とよく聞きますが
子どもひとりひとり違うのだから
本当にそうだなと思います
「ここに『これが正解』ってあるんだから
とりあえずその通りにしてみてよ!」
そんな風に子どもに突き付けられたら
楽なのになぁ
思わず「正解」というものが欲しくなるくらい
悩んだり迷ったり
手こずって四苦八苦することも正直ありますが
どんな選択をしたとしても
怒りで後悔することなく
自分で選んだのだとしたら
それが「そのときの正解」なのだろうなと思います
子育てに真っ最中の今
沢山の難しさと面白さとやりがいと
何より幸せを感じています
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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