たしかに

- Category - 怒りん坊日記



一瞬(ムッ!)としたけれど

確かにそうかもしれないなと
思い直したことがありました


***********************

保育園帰りの息子と一緒に
少し幅の狭い歩道を歩いていました


すると向こう側から
自転車と共に
オバちゃま二人の姿が近づいてきました
(ひとりは歩きでもうひとりは自転車を押しながら)


「…そうなのよぉ!」
「…わかるわぁ!」


お話に夢中で(しかもかなり大きな声で)
ギリギリまで私たちに気づいていないようでした

すれ違うには狭かったので
私は息子を自分の後ろに移動させて
そのままジッと待っていたのですが


すれ違いざまに
大声が飛んできました

「あっぶない!」



(ん?私たち?)
(そちらの方がよっぽど危なくない?)



一瞬イライラッとしてしまいました


***********************

「『あっぶない』ってキケンってこと?」


あっけに取られていると
息子が無邪気にそんなことを言いだしたので
我に返ったのですが

(私は何でイラついたんだろうか)


静かにその理由を考えてみました


危険でないように
あえて道の端に避けたのに
それに気づきもしないで「危ない!」と言われたことに対して
そちらの方がよっぽど危ないじゃないの

自分たちも少しは気をつけるべき

そんな「べき」があったのだと思います



ただ
事実として追ってみると

「危ない」とは聞こえたけれど
何に対してかは聞こえませんでした


もしかしたら
「私たち」に言ったのではななく
「自身」に言ったのかもしれないな

そんな解釈を選択肢に入れた瞬間に
そのこと自体が
「もう過ぎ去ってしまった重要ではないこと」
という位置づけになり

「まぁいいか」

で終わりました


***********************

危ない

確かにそうだったけれど
それを
あえて自分のエリアに引き込まなくても

解釈の選び方によっては
ムダにイライラしなくて済むんだなと

その後は
少し軽い心持ちで
家路につくことができました



「あっぶなーい」
「キッケーン」



なぜか息子は楽しげに
しばらく連呼していました
(捉え方は人それぞれ)




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

トップに戻る


人気ブログランキング