一瞬(ムッ!)としたけれど
確かにそうかもしれないなと
思い直したことがありました
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保育園帰りの息子と一緒に
少し幅の狭い歩道を歩いていました
すると向こう側から
自転車と共に
オバちゃま二人の姿が近づいてきました
(ひとりは歩きでもうひとりは自転車を押しながら)
「…そうなのよぉ!」
「…わかるわぁ!」
お話に夢中で(しかもかなり大きな声で)
ギリギリまで私たちに気づいていないようでした
すれ違うには狭かったので
私は息子を自分の後ろに移動させて
そのままジッと待っていたのですが
すれ違いざまに
大声が飛んできました
「あっぶない!」
(ん?私たち?)
(そちらの方がよっぽど危なくない?)
一瞬イライラッとしてしまいました
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「『あっぶない』ってキケンってこと?」
あっけに取られていると
息子が無邪気にそんなことを言いだしたので
我に返ったのですが
(私は何でイラついたんだろうか)
静かにその理由を考えてみました
危険でないように
あえて道の端に避けたのに
それに気づきもしないで「危ない!」と言われたことに対して
そちらの方がよっぽど危ないじゃないの
自分たちも少しは気をつけるべき
そんな「べき」があったのだと思います
ただ
事実として追ってみると
「危ない」とは聞こえたけれど
何に対してかは聞こえませんでした
もしかしたら
「私たち」に言ったのではななく
「自身」に言ったのかもしれないな
そんな解釈を選択肢に入れた瞬間に
そのこと自体が
「もう過ぎ去ってしまった重要ではないこと」
という位置づけになり
「まぁいいか」
で終わりました
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危ない
確かにそうだったけれど
それを
あえて自分のエリアに引き込まなくても
解釈の選び方によっては
ムダにイライラしなくて済むんだなと
その後は
少し軽い心持ちで
家路につくことができました
「あっぶなーい」
「キッケーン」
なぜか息子は楽しげに
しばらく連呼していました
(捉え方は人それぞれ)
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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