刻み込まれている感覚

- Category - 怒りん坊日記



ムフ♡やめられんなぁ


他の人にはわかってもらえなくても
自分にとってはお気に入りのものがあります


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例えば
「実家の物置きの匂い」

決して良い香りではないのですが
そこにはお雛さまがしまってあって

その匂いを嗅ぐと
母や妹とひな人形を準備していたことを思い出して
何だかホッとします


その匂いが
図書館のあの独特の匂いに似ていて

だからここの匂いが好きなのかもと
発見したのでした




他には
「きな粉ごはん」

祖母の代から母&私&妹は
きな粉餅用の甘くしてあるきな粉を
炊き立てご飯にたっぷりかけて
お塩をひとつまみかけて食べるのが大好きです


つい最近
きな粉餅を作って
甘いきな粉が大量に余りました

「あ、昔のあれ(きな粉ごはん)やってみよう」

久しぶりに食べたら
祖母や小さい頃のことを思い出して泣けてきました
(昼間からご飯の湯気の中、きな粉まみれでむせび泣く怪しい女)


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料理の味付けが
甘い派の私と
辛い派の夫では正反対なので
きな粉ごはんは全く共感してもらえませんが

それはそれ、これはこれ、でいいのです



なのに

塩を振った焼き魚に
味見もせず醤油をかける夫に
若干イラッとしてしまうのは

心のどこかで
「それはそれ、これもそれ」に
しようとしていたのかもしれないなぁ

そんな風に感じたりもしました


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できごとだけではなくて
匂いや味の中にも

思い出や感覚的なもので
自分の奥底に刻み込まれているものがあるようです



今当たり前に感じている
子どもたちとの生活の中から紡ぎ出されている
言葉や匂いや食卓を囲んでいる味


何年か月日が流れて
その生活が当たり前でなくなったその先に

ふとしたタイミングでそんな片鱗にふれて
今このときのことを
懐かしく思い出す日が来るのかもしれないなぁと
何だかしんみりもしています




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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