「そんな不味いものやめて、こっちのをお食べよ」
怒りん坊の私なら
絶対反応していそうなセリフでしたが
全くイライラはしませんでした
(でもちょっとは傷ついたのかもなぁ…忘)
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「そんな不味いものやめて、こっちのをお食べよ」
私の作った料理に対して
母に言われたセリフでした
(多分母は全く覚えていない)
どういうシチュエーションかというと
数年前の実家にて
細切りにしたピーマンとシーチキンを炒めて
味付けは醤油小さじ一杯
2分もあればできる料理です
(炒めるのは30秒くらいだから超絶時短料理!)
料理の苦手な私にも簡単にできて
ピーマンの苦みがクセになるこのメニューを
当時の私はかなり気に入っていて
ヘビーローテーションで作っていました
ちょうど実家に帰省していた時
そこで無性に食べたくなり
自分用に作ったついでに
実家の両親にも勧めてみたところ
母にそう言われたのでした
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「そんな不味いものやめて、こっちのをお食べよ」
食べもせずそう言った母の前には
私の大好きなピーマンを甘辛く炊いた卵とじがありました
「あー、それもあとでいただくね」
そんな風に返事をして
食事も終えしばらくしてから
はて…?さっきのって、ちょっと失礼じゃね?
そんな思いが頭をよぎったのを覚えています
(結局、「まぁいっか」で終わりましたが)
どうして腹が立たなかったのかなぁ
自分でもちょっと不思議でした
今になって
よくよく考えてみると
そもそも自分の料理を他人に美味しいといわれるなんて
これっぽっちも思っていない
(だから奇跡的に褒められるとかなり浮かれてしまいます)
そもそも自分のためだけにしか作っていないので
食べてもいないのに「不味そう」と言われても何とも思わない
母の作った大好物のピーマン料理が食べられるのでかなり興奮しており
そちらに意識が集中していたのかも
そこには
自分の料理への自信のなさが根底にあり
この分野に関しては怒りの沸点がかなり高いようです
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実家の両親は
農家でもないのに
家庭菜園で採れたからと
真っ赤に熟れたトマト
子どもの刀のオモチャくらいある長ナス
いびつな形のつやっつやのピーマン
値札の付いたフルーツ
どこでも買えそうなレーズンパン
料理下手な私に
手書きのレシピもしたためて
箱いっぱいに送ってくれます
(ありがたくて嬉しくて毎回涙が出てしまいます)
そんな今日は
子どもたちの好みは置いといて
私が食べたいので
夕飯にせっせとピーマンとツナを炒めます
(誰にでも簡単に作れるのでオススメです)
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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