「太陽」といっても
ギラギラ照りつけるような熱を帯びた感じではなく
じんわりポカポカ遠赤外線のような温かさでした
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本屋さんでのこと
長居するつもりはなかったけれど
欲しい本が沢山あってあれこれ見ているうちに
気づいたら結構時間が経っていました
そんな中
意識の片隅で
新人さんとベテランさん
店員の方のやり取りがずっと気になっていました
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どうやらクレーム対応をしたらしき新人さんの
そばで作業をしていたベテランさんが
電話を切った後に
しずかに話し始めました
「今のだとね…」
〇〇をさっきの言い回しで伝えると
もしかしたら伝わりにくいかもしれない
たとえばこのタイミング〇〇を伝えると
△△がさらにわかりやすいよね、多分
ゆっくり低めのトーンで
しずかにそんなことを話していました
（気になって耳がダンボの私）
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「やろうと思ってたんですけど…」
「焦っちゃって！」
「想定外だったんですよ～」
新人さんは
何かを取り繕うかのように一生懸命そう言っていましたが
ベテランさんは
そこには全く触れることなく
「これも経験だから…」
だけど逆に慣れも怖いから
私の場合はブレイクパターンをやることもあるよ
聞き覚えのあるワードに
ますます耳が離せない私
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今回はきっと
クレーム対応における
部下指導の場面を盗み聞きしていたのだけど
「ご指導ありがとうございました！次回も頑張ってみます！」
晴れやかな表情で深々とお辞儀をして持ち場に戻る新人さん
それを優しいまなざしで送り出していたベテランさん
私の頭の中には
イソップ物語の「北風と太陽」がずっと浮かんでいました
北風の要素はこれっぽっちもなくて
ずっと太陽だったなぁ
あんな風に指導してもらえたら
確かに頑張りたくなるなぁ
ちょっとどころか
ガッツリ盗み聞きでしたが
偶然にもこんな場面に出くわして良かったなと思いました
（勝手に居合わせたような気になっている私）
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子（やまもとちかこ）
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