- Category - 怒りん坊日記



すぐそばに居なくても

懐かしい声からは
「その人そのもの」が伝わってきます


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年が明けて初めて
母と電話で話をしました

お互いに忙しいかなと気を遣い合って
普段はメッセージのやり取りが主になっていますが


ちょっと声を聞きたくなったり
何となく今なら大丈夫かなというタイミングで
電話をすることがあります
(たまにだとついつい長電話になります)


生まれ育った土地を離れて
10年くらいになりますが

電話がつながった途端
「何しよった?」

懐かしいイントネーションに早変わりし
逆に標準語が全く出て来なくなります


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子どものたちの様子を伝えたり
両親の体調を聞いたり

特に急ぎの用事があるわけでもなく
本当にとりとめのない話ばかりですが


懐かしい声を聞くだけで
実家近くの光景が浮かんで

電話口には居ない父の姿も感じて
近くに住む妹夫婦の様子も伝わってきて

何とも言えない気持ちになります


色んな思いがこみ上げてきて
胸がいっぱいになるのですが

涙が出て話せなくなるのがイヤで
つい平気なフリをしてしまいます


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メッセージのやり取りであれば
タイミングを気にしなくてもいいし

あとから読み直すことができるので
形として残るのもそれはそれでいいのですが


声を聞きながら空気を感じられる
これに勝るものはちょっとなさそうです
(本当は顔が見られればいいのだけど)


当たり前にできている
子どもたちとの何気ない会話

姿を見ながら声を掛けて
リアルタイムで返ってくるリアクション


それもきっとあと数年のこと
いつかそばではなくなるやり取りになるのだろうな

ちょっとしみじみしつつ
母との電話を振り返った時間でした




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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