そこに在る
そこに居る
そのときも
たった今も変わらないのに
耳鳴りは止んでいました
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あの場所を思い出すと
あの場所に似た風景を目にすると
あの人を思い出すと
あの人に似た人が視界に飛び込んでくると
あのセリフを思い出すと
あのセリフに似たニュアンスを耳にすると
動機がしたり息苦しくなったり
もう何年もそんな自分と付き合っていました
いまだにそれを思い出してイライラしたり
心穏やかでいられなくなるのは
そのときに自分の怒りに蓋をして解決できなかったからで
体調面にサインが出るまで身動きできませんでした
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つい先日
物理的にではないけれど
意識的に
掠るくらい近いところを通りかかる機会があったのですが
そこにあったのは
ただの場所と
ただの人と
ただのセリフでした
もし遭遇してしまったら
自分がどうにかなってしまうのではないかと思うくらいだったけれど
何年も経っていざ対峙してみると
静かに「ただのそれ」としてやり過ごすことができました
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当時の自分の受けた衝撃を
長い時間かけて
妄想オバケに成長させていたのは
紛れもなく自分自身でした
思い込みが得意な私ならではの
大いにマイナスに働いた作用でしたが
ただの「それ」として感じられたとき
不思議と耳鳴りが止み
それはひとつ荷物を降ろせた気がして
心底ホッとした瞬間でもありました
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怖れや不安
心配や焦り
自分を守るために
予防線を張るために
必要以上に
大きく膨らませてしまうことがあります
だけどもし過剰にそうすることで
怒りが再燃したり心が縮こまりそうになるのだとしたら
事実と思い込みを切り離して
ひとつずつ客観的に把握することで冷静に対処できるのかもしれません
ただただ時間が過ぎて
時が解決してくれたというよりは
アンガーマネジメントに取り組んできたおかげで
フラットな状態を体感できるようになったからだと思います
（もちろんいつもではないけれど）
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子（やまもとちかこ）
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