つい口にしたあと
(あ!しまった!)
そんな風に
苦々しさを噛み締めることがあります
***********************
夕飯後の風景
テーブルの上には
食べ終わった食器たち
それを目の前に
タブレットやスマホにかじりつく家族たち
(はいはい、洗うのは私ですけど)
ふとシンクに目をやると
そこには
お役目を終えた
弁当箱や水筒
そして
ギットギトでベッタベタの
お鍋やフライパン
(その日は中華だったのです)
テンションは一気にダダ下がりです
***********************
「ここはレストランではありません!」
家族に対して
そんな憎まれ口を叩いてしまうことがあります
疲れている
眠い
まだまだやることが沢山あるという焦り
それらのマイナスな感情や
マイナスな状態があるのはわかっていました
でも
だけど
ついつい口から出てしまうのです
これは
私にとってはアンガーマネジメントできていない状態です
なぜなら
機嫌が悪いことは確実に伝わっているけれど
どうして欲しいのかというリクエストが
全く含まれていないからです
***********************
昔は
言わなくてもやるべき
察するべき
が私の中の「べき」の多くを占めていましたが
それはこちらの勝手な願望であって
相手は気づいていないことがほとんどです
(ここ十数年でようやく理解しました)
家族であっても
やはり具体的に言葉にしないと
伝わらないし
本当にわかって欲しいことであれば
安全な形で伝える必要があるのではないかと思います
「ここはレストランではありません!」
鬼の形相で吠えれば
恐れおののいた家族は
おずおずと食器たちを運んではくれますが
これは
お互いにとって
健康的な解決法とは言えません
(言ってしまえば力ずく)
あとに残る後悔と
希望がかなっているのに素直に喜べない不愉快さ
それらを鑑みると
やはり失敗だなと思うのです
***********************
「ここは〇〇ではありません!」
レストランに限らず
たとえば
「ここは旅館ではありません!」
(↑布団を片付けないとき)
「ここはクリーニング店ではありません!」
(↑洗濯物をしまわないとき)
「ここはVIPルームではありません!」
(↑自分のこと以外やらないとき)
「ここは王様(家族たち)と召し使い(私)の家ではありません!」
(↑もはや意味不明)
ザックザク出てきます
(一部のみご紹介)
こんな風に伝えた場合というのは
相手がどうしたらいいのかわからないだけではなく
自分の怒りを増幅させてしまうだけの物言いだったのです
***********************
リクエストしたからといって
それに答えてくれるとは限らないけれど
まずは安全な形で伝えてみる
私の場合は
(ここは〇〇ではありません!)が
頭をよぎったときには
心掛けてみようと思います
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
人気ブログランキング