ここは〇〇ではありません

- Category - 怒りん坊日記



つい口にしたあと

(あ!しまった!)


そんな風に
苦々しさを噛み締めることがあります


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夕飯後の風景

テーブルの上には
食べ終わった食器たち

それを目の前に
タブレットやスマホにかじりつく家族たち


(はいはい、洗うのは私ですけど)


ふとシンクに目をやると
そこには

お役目を終えた
弁当箱や水筒

そして
ギットギトでベッタベタの
お鍋やフライパン
(その日は中華だったのです)

テンションは一気にダダ下がりです


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「ここはレストランではありません!」


家族に対して
そんな憎まれ口を叩いてしまうことがあります


疲れている
眠い
まだまだやることが沢山あるという焦り

それらのマイナスな感情や
マイナスな状態があるのはわかっていました

でも
だけど
ついつい口から出てしまうのです


これは
私にとってはアンガーマネジメントできていない状態です


なぜなら
機嫌が悪いことは確実に伝わっているけれど

どうして欲しいのかというリクエストが
全く含まれていないからです


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昔は

言わなくてもやるべき
察するべき


が私の中の「べき」の多くを占めていましたが


それはこちらの勝手な願望であって
相手は気づいていないことがほとんどです
(ここ十数年でようやく理解しました)

家族であっても
やはり具体的に言葉にしないと
伝わらないし

本当にわかって欲しいことであれば
安全な形で伝える必要があるのではないかと思います


「ここはレストランではありません!」

鬼の形相で吠えれば
恐れおののいた家族は
おずおずと食器たちを運んではくれますが

これは
お互いにとって
健康的な解決法とは言えません
(言ってしまえば力ずく)


あとに残る後悔と
希望がかなっているのに素直に喜べない不愉快さ

それらを鑑みると
やはり失敗だなと思うのです


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「ここは〇〇ではありません!」


レストランに限らず

たとえば

「ここは旅館ではありません!」

(↑布団を片付けないとき)

「ここはクリーニング店ではありません!」

(↑洗濯物をしまわないとき)

「ここはVIPルームではありません!」

(↑自分のこと以外やらないとき)

「ここは王様(家族たち)と召し使い(私)の家ではありません!」

(↑もはや意味不明)

ザックザク出てきます
(一部のみご紹介)


こんな風に伝えた場合というのは
相手がどうしたらいいのかわからないだけではなく
自分の怒りを増幅させてしまうだけの物言いだったのです


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リクエストしたからといって
それに答えてくれるとは限らないけれど

まずは安全な形で伝えてみる

私の場合は
(ここは〇〇ではありません!)が
頭をよぎったときには
心掛けてみようと思います




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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