脅し文句

- Category - 怒りん坊日記



そんなことしてたら○○が来るよ!
早くしないと△△になるよ!



たまたま耳にしたセリフに
少し苦しくなりました


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バス停で時間待ちをしていて
小さなお子さん連れのママが
ちょうど前に並んでいたのですが


「静かにしないと置いていくよ!」
「お利口にしてないとサンタさん来ないから!」


何度か静かにするように注意していたものの
待ち疲れたのか少しグズグズし始めたお子さんに
割と強い口調でそんな風に言い始めました



まるで
昔の自分を見ているようで
胸が苦しくなりました


その方を批判するつもりはないし
そう言いたくなる気持ちは
痛いほどわかります
(実際に自分もそうしてきたから)

ただ私自身は
それらのセリフを
脅し文句として乱用していました


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子どもが小さい頃であれば
少し大きな声を出したり
子どもが怖がるワードを並べれば
一瞬言うことを聞かせられる

そんなやり方に味を占めていた私は

私が怒ったら角が生えるんだから!(レベル1)
角が生えたらオニになるんだから!(レベル2)
オニになったら山に帰るんだから!(レベル3)


声高にそう怒りまくっていました


正確に言うと
そんなやり方しかできなかったのです


怒りたくないけれど
怒らずにはいられない

子育てなんて
怒らなきゃやっていけない


とても苦しくて情けなくてやるせなくて
自分自身にも腹が立って仕方がありませんでした


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今も正直
そんな自分との根比べみたいなところはありますが

そのセリフはリクエストになっている?

毎回自分に問うことで
伝え方や内容もずいぶん変わってきたと感じています


小中学生に対しては
頭ごなしに叱ることはほとんどありませんが

やんちゃ盛りの5歳児には
手を焼くことも多いです

でも今は
かつて乱用していた脅し文句ではなく

「それは大丈夫?」

向こう見ずの行動に対しては
リクエストに添えて
そんな風に声を掛けるようにしています
(もちろん毎回ではないけれど)


本人がハッと気づいて
軌道修正してくれることもあれば

こちらの思惑が外れて
ガッカリすることもありますが

長い目で見れば
力でねじ伏せるよりも
有効であると感じています
(ある意味忍耐と覚悟が必要だけど)



毎回できるだけ
一緒に立ち止まって考えて

いつか何も声を掛けなくても
本人の口から出た言葉と
本人なりの行動が一致してくれば
しめたものだと思います
(長い長い道のり)




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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