せっかち親子

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この親にしてこの子あり
ではありませんが

つまるところ
私と母の話
です

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私は
せっかちであわてんぼうですが

せっかちは
間違いなく母譲りだと感じています

先日
航空チケットの予約を取ることになり

私「じゃあ、安い日をピックアップして後日連絡するね」

母「よろしくね」

電話を切って数分後
また掛かってきました

母「空港から駅までの～」

私「…あぁ、それはね、当日までにわかるようにしておくよ」

さらに数分後

母「チケットの支払いなんやけど～」

私「…あぁ、そうよね、また詳細をまとめて連絡するね」

（これ！懐かしきかな～）

筋金入りのせっかちさに
懐かしささえ覚えたのでした

以前なら

そんなに急かさないでよ！
今言われてもわからない！

間違いなく
強い口調で言いたくなっていた気がします

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母は
急かして私を困らせようとしているわけではなくて

気になったことをすぐに確認したい
「今はわからない」ということ自体を確認しておきたい
ちょっとした「わからなさ」さえ小脇に抱えていたくないんだろうなぁ

ただ
それだけなのだろうと推察しています

そんなに急かさないでよ！
今言われてもわからない！

以前は
そんな風に腹を立てていたなぁと
振り返っているのですが

怒りの構造を知って

私自身は
尋ねられたことにすぐに返答できない不満を
イライラの裏側に感じているのだなぁということに気づき

母に対しては
答えを先延ばしにされていることへの不安を感じているのかもしれないなぁ

そんな風に考えられるようになりました

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そんなに大急ぎで手配しなくても
満席で取れなくなることなんてないのですが

母はきっと
しばらく気になっちゃうんだろうなぁ

そう思ったので
その日のうちに夫に手配してもらって（結局夫に丸投げ）

深夜にメールを送ったら
「ありがとう」すぐに返信がありました
（普段なら寝ているはずの時間、やはり気になっていたようです）

私vs母の場合は
圧倒的に母の方がせっかちなのですが

私vs夫の場合は
圧倒的に私の方がせっかちなので

きっと
同じような現象が起こっているのだと思います
（せっかちとは無縁の夫、いつも歩み寄りをありがとう）