おばあちゃんの声

- Category - 怒りん坊日記



いやいや、おだててそう言ってくれてるんでしょ?


…もしかしたら
それではなかったのかもしれないなぁ

と思っています


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私の一番好きな女性は
御年96歳の祖母なのですが

祖母の
小さい頃の私に対する
言葉がけは

「すごいなぁ」

がほとんどでした
(他に思いつかないくらい)



たとえば

ピアノを弾く
お絵描きをほめられた


だけではなくて

ごあいさつをした
転びそうな妹の手を引いた


大したことではないのに

「本当にすごいなぁ」

いつも優しくそう言ってくれていました



小さい頃は

それがとても嬉しかったし
今にして思えば
その言葉によって
自己肯定感を育ててもらったといっても過言ではない
と思うのですが


いつからか

祖母の「すごいなぁ」を
嬉しそうに聞くフリをしながらも
リップサービス的に受け取っている私がいました


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自分が親になり
子どもたちが大きくなるにつれて

自分にはできないことが子どもたちにできたり
たとえ自分にも子どもにもできることであっても
そこに辿り着く方法が自分には思いつかないこともあって

「すごいなぁ」

心からそう思うのです


鬼のように子どもに怒りを振りまいていた数年前の私は

何をやるにも100点満点であるべき
到達しなくても100点を目指す姿勢を見せるべき

を強く握りしめていました
(握りつぶすくらいの勢い)


いやいやまだまだできるでしょ!
何へこたれてんの!

少しできたくらいでは納得できなかったのです

自分の物差しが恐ろしい!(ゾワッ)


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今日は(今日も?)
息子のサッカーの試合に付き添っていました

「がんばれー!」

声援を送りながらも


(いやいや15分走り回るだけでも大変!)←15分ハーフ
(行ったり来たりしながらボールも敵も見てるなんて!)

サッカーはド素人な私でも
頑張っていることは十分わかります



試合なので
勝てば嬉しいし
負ければ悔しいけれど


色々に対して
心からすごいと思う自分がいて


ふいに
あのときのおばあちゃんの声は

おだてでもお世辞でもない
本当の気持ちだったのかもしれないなぁと
懐かしく思い出しました


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もう何年も会えていませんが
祖母のしわくちゃの顔と「すごいなぁ」を思い出すと
泣けてきます


ちなみに
私の一番好きな男性は
そんな祖母と長年連れ添った
今は亡き祖父です
(最強カップル♡)




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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