これまで
気づいていなかったけれど
見回してみると
沢山の心遣いがあります
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電車でのひとコマ
いつもは音楽を聴いているのですが
その日はたまたまイヤホンの電池切れで
車内の雑踏に
何気なく耳を傾けていました
毎回耳にしているアナウンス
次の到着駅を告げる最後に
「本日もお気をつけて行ってらっしゃいませ」
何気ないひとことだけど
えらく感動して
温かい気持ちを抱っこしながら
その駅をあとにしました
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その日に
特に天候が崩れていたとか
電車内で何かあったとか
そういうことではなかったと思います
きっと
自分が気づかなかっただけで
いつもそういった
優しいひとことが添えられていたのだと思います
いつもは
音楽によって聞き逃しているそんなセリフを
思いがけず耳にできて
良かったなぁと感じました
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今日は
スマホのバッテリーが残り少なかったので
（こういうこと、本当に多い！）
節約のために
節電モードにしてカバンにしまっておきました
そうすると
小さな男の子と
お買い物の荷物を
ベビーカーいっぱいにのせたパパさん
同じ駅で降りたのですが
坊やはタタターっと走って行き
改札に向かうエスカレーターに乗って
そのまま駆け上がってしまいました
（危ない！）
駆け寄ろうとした私も
人の波に身動きができず
それでも何とか急いで追いつくと
券売機に手を伸ばしたところでした
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ちょうどそこにいた
高校生くらいのお兄さんが
「危ないよ、お手て貸して」
その子と手を繋いで
パパさんに引き渡してしました
頭を下げるパパさんに
いえいえとさわやかに立ち去るお兄さん
何て優しさに溢れてるんだと
その場から目が離せませんでした
（立ち尽くしている怪しい私）
いつものように
スマホを眺めていたら
そういう場面があったとしても
気づかずに通り過ぎていたと思います
思いがけず遭遇して
良かったなぁと感じました
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私自身の世界は
自分が目にしたものや耳にしたもの
考えたことや感じたことで
おそらく成り立っていますが
どういうものを見たり聞いたりして
どういうことを考えたり感じたりするのかは
その前段階の自分の行動の選択から
ずーっと繋がっているのだろうな
そんなことを感じました
見たくないものは見ない
聞きたくないことは聞かない
そういうことではなくて
必ずしも自分にとって
心地よいものばかりではなくても
それをどう感じて
どう受け取っていくか
あるいは
普段と違うパターンに身を置くことで
これまでとは違う光景に気づくことができるのかもしれない
そんなことを考える機会にもなりました
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子（やまもとちかこ）
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