（お願いだから、もう結構です）
もったいないとかよりも
いたたまれなさが覆い尽くしていました
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病院へ検診へ行ったときのこと
レントゲンを撮るのに
ピアスを外しておいてくださいと言われたので
待合いのイスに座って
外していました
／
ピン！
＼
マスクに引っ掛かったと思ったのが最後
キャッチがどこかへ行ってしまいました
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（し、しまった！）
なるべく移動しないように
ゆっくり自分の着ている検査服を眺めて
そこから目線を下ろしていって
イスの周りを眺めてみて
見つからないので
立ち上がって服をフリフリしてみて
それでもないので観念して
イスの周辺を探していました
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「どうかされましたか？」
スタッフの方が
親切に声を掛けて下さって
「あの…ピアスのキャッチを落としてしまいまして…」
こちらがそう言い終わらないうちに
人がわらわらやってきて
一緒に探し始めて下さいました
「いえ！もう結構です、大丈夫なので」
せっかくのご厚意でしたが
私は居たたまれない気持ちでいっぱいになっていました
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人に迷惑を掛けるべきではない
（お願いだから、もう結構です）
自分のちょっとしたミスのせいで
相手の手を煩わせたり相手の時間を奪ってしまうことに
申し訳なさでいっぱいになってしまっていました
しばらくして
「もしかしてこれ？」
なんと私の落としたピアスのキャッチは
座っていた場所から3メートル近く離れたところにありました（なぜ？）
「ごめんなさい」と「ありがとう」を
アタフタしながら伝える中
「よぉ飛んだねぇ」
ハハハっと笑って
爽やかにその場をあとにされました
（次回からは外してから行きます、反省）
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子（やまもとちかこ）
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