(またこれか…)
自分でも説明できない涙が
あとからあとから追いかけてきました
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相手の話を聞いているとき
自分で話をしているとき
不意に涙が溢れそうになることがあります
ドラマを観たり
本を読んで涙することもありますが
そのときの涙というのとはまた違って
言葉で説明できないような「何か」がありました
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加えて私には
「人前で泣くべきではない」を
長年握りしめていたという背景もあって
なかなかそこを手放せずにいました
それゆえに
相手の話を聞いているときの涙は
必死で我慢をしてやり過ごしたり
自分で話をしているときの涙は
口を閉ざして誤魔化してやり過ごしたりと
家族(特に夫)の前でさえ
しっかり泣き切れない自分がいました
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そんなあるとき
それなりに重要な内容について
話を途中では切り上げられない所に居ながら
(またこれか)
涙が出そうな所に辿り着いてしまいました
目の前には
訳が分からずキョトンとする夫
(それはそうだろうなぁ)
それまで普通に話をしていた私が
急に泣き出すものだから
困惑するのも無理ありません(笑)
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いつもなら何だかんだと誤魔化してその場を離れますが
今回はそういう訳にもいかなかったので
時間にして
どれくらいだったのかはわかりませんが
私にとってはしっかり
さめざめと泣いて
黙って(困って)待ってくれている夫に
やっとこさ伝えられたのは
「…これは、悲しくて泣いてるんじゃなくて、
自分にとっての大事なところに触れた、という涙(グスン)」
という説明でした
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伝えようと考えて口にしたわけではなく
何だか勢いで口をついて出たような言葉たちでしたが
(あぁ、そうだったのか)
自分でもよくわかっていなかった
自分の涙の理由に対して
ここへ来て
やっと合点がいった気がしました
自分で話をするときだけでなく
相手の話を聞いたときにもあったのは
自分でもいつもは見つけられていない
自分にとっては核にしているような想いのところに
意図せずスポットが当てられたとき
(決して自分で意識しては当てられないのですが)
琴線に触れて
不意に涙が溢れるのだと思います
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それに気づいて
言葉にできたことで
その後も建設的な話し合いができて
具体的にやるべきことが見えてきたし
何よりも人前で泣き切ることを許せたおかげで
いい意味で少し自分の心が緩んだ気がしました
涙にも色んな種類があるけれど
嬉し泣きが沢山あるといいなと思います
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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