何度でも聞きたい

- Category - 怒りん坊日記



自分にとって
耳障りの良い言葉というのは

何度でも聞きたいものです

 
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夏になると思い出すのが
祖父との思い出

私が小学校低学年の頃だったと思うのですが
毎年夏休みになると祖父母の家に長期滞在し

ハウス栽培のトマトの出荷を手伝っていました
(たしか「桃太郎」←「トマトなのに何で桃?」と謎だった)


蒸し暑い中
扇風機から届くのは熱風

そんな中祖母や母が採ってくる
トマトを詰める箱を組み立てるのが

私たち子どものお仕事でした

 
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暑い暑い中で
祖父と向かい合って箱を作るのですが

胡坐をかいた祖父が
毎日毎日同じ話をするのです

それはとんち話だったり
祖父自身の昔話だったり
私がうんと小さい頃の話だったり
母が子どもの頃の話だったり

傍らにいた祖母や母は
(また同じ話して)と呆れ顔でしたが

私はそんな祖父の
そんな同じ話を聞くのが大好きでした

 
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結末(オチ)はとっくにわかっている
一言一句間違えずにマネできるくらいでしたが

それを嬉しそうに話す祖父の声を聞くのが
たまらなく嬉しくて

あれは一体何だったんだろうと
不思議に思うくらいです


今にして思えば
祖父の存在そのものに説得力があって

ああしろこうしろと言われたことは
ただの一度もないけれど

祖父の顔や声を思い出すだけで
何でもできそうな気がしてくる

私をすっかりその気にさせてしまう
そんなエネルギーの塊のような人でした

 
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そんな祖父が亡くなって
もう10年以上経ちますが

毎年この季節になると
ちょうどこの季節に亡くなった祖父に思いを馳せて


やっぱり何度でも聞きたかったなぁ
何度聞いても飽きない言葉ってあるものだなぁ

そんなことを思い出します


これからも
自分にとっての
お守りのような言葉を

沢山見つけられるといいなと
感じています




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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