(〇〇してくれてもいいじゃない)
私の不毛な怒りの根源は
ここにあるような気がします
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全員の帰宅時間がバラバラだったある日
夕飯は家にあるもので
それぞれお好きにどうぞ
そんなシステムにしてありました
(私がとっても助かる)
インスタント食品が大好きな子どもたちは
カップ麺やカップ焼きそばを食べ終わっていて
ご飯だけは炊いてあったので
私は白ご飯と何かを食べるつもりでした
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ちょうどそこへ夫が帰ってきて
夫は何かお惣菜を買ってきていて
ふと見ると
美味しそうな魚のフライが3つありました
(タルタルソース付き!)
「ひとつ食べる?」
私は心のどこかで
夫がそう言ってくれるに違いないと思っていました
ご飯のお供に
冷蔵庫から連れてきていた納豆
ワサビ付きで最近お気に入りなのですが
それを食べ進めながらも
「ひとつ食べる?」
夫からのひと言を待っていました
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横でラーメンをすすっていた娘も
実はタルタルソースかけのフライは大好き
私も同じく大好き
夫もそれは知っています
そうこうしているうちに
夫は
あっという間に2つをペロリ食べ終え
夫が席を立ちました
(今度こそ?)
「残ったの食べる?」
ひそかに期待していたのですが
戻ってきた夫はご飯のおかわりをしていたのでした
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結局夫は
私の目の前で美味しそうなフライを3つ完食
私も自分の準備したちょこっとおかずで
その日の夕飯は終えたのですが
(こういうことですね)
妙に納得した自分がいました
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「ひとつ食べて良い?」
声を掛ければ
夫はひとつ分けてくれたに違いありません
欲しければ自分がそう言えばいいのに
それを言わずして
分けてもらえなかったことに
(察するべき)を発動させる
急にイライラし始める(ように見える)私と
それがなぜなのかわけがわからなくて困惑する夫
(〇〇してくれてもいいじゃない)
これまで私が
家の中において繰り広げてきた
不毛な怒りのドラマのシナリオを
目の前に突き付けられたような感じがして
このパターンは
自分が書き起こしていたのだなと気づきました
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その日の私は
フライよりもワサビ納豆の方が食べたかったので
そこまで執着はなかったし
腹を立てることもなかったのですが
次回カキフライだったりしたら
迷わず「ひとつちょうだい」と言おうと思います
(最近美味しいカキに出会ってから無性に食べたくなります)
怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント
山本周子(やまもとちかこ)
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