背中合わせ

- Category - 怒りん坊日記



同じことについて話をしているのに
まるで背中合わせにしているみたい


そんなことを感じました
(盗み聞きバージョン)

 
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何かとてもうまくいかないことがあって
そこには共通の人が絡んでいて

とにかくとても困っている

…ということだけはよくわかりました


背中合わせになっているイスの
背もたれ越しに聞こえてくる会話に

ひたすら待ち時間だった私は
ついつい耳を傾けてしまいました


だってあんなに不親切なんだよ
すごく困ってるのはあなたも同じでしょ?


そこを何度も行ったり来たりする彼女と


困ってるのは事実だけど
こういう方法があるんじゃない?


そこを何度も提案する彼


結構何度も繰り返していたので
お互いにそういうことを言いたいんだなということが

ただ近くに居て耳に入れてしまうだけの私にも
よくわかりました

 
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どちらもあるだろうけど
どちらがいいとか悪いとかではなくて

きっと向いてる方向が違うんだろうな
そして相手に求める行動も

そんなことをぼんやりと考えていたのですが

平行線をたどる二人の会話は
まるで背中合わせのように感じました


そんな背中合わせを背中合わせにしている私は
かなり奇妙な位置取りではないかと苦笑したりして

これってもしかして
私もよくあるパターンかもしれないなとも思いました


解決策を求められたい
そしてそれにズバリ応えたい夫と

諸々わかってはいても
今は立ち止まっている自分に寄り添って欲しい私



こういうとき

抱えきれない溢れる気持ちを滔々と語っても
ちっとも受け止めてもらえない気がしてガッカリするのです

 
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あとから聞くと

「どうして欲しいのか言ってくれないと
 どうすることもできないし、困る」


ということらしいので
やはり私はリクエスト下手なのだと思います


…それはいったん置いておいて


毎回ヒザを突き合わせることだけが
大切な会話ではないことはわかっているし

背中合わせの会話も悪くないと思うのだけど


「今、背中合わせの状態だね」

私はきっとその時々で
それらを共有しておきたいのだな


色々考えているうちに
すっかり時間が経ったようで

駅に向かって歩いていく
先程のお二人の姿を見ながら

ちょっとスッキリしたのでした




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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